出版社内容情報
1980年代に少女たちの間で流行した「占い/おまじない」は、現代まで多くの女性から支持されてきた。占いはなぜ女性を引き付けたのか、それは女性にとってどのような役割を果たしてきたのか。
少女向け占い専門雑誌「マイバースデイ」(実業之日本社)を軸に女性誌やファッション誌にも目配りして、1980年代、90年代、2000年代の少女と占いの関係性を描き出す。そして、宗教ブームやオウム真理教の影響、女性の社会進出なども絡めて、社会的・文化的な背景を解き明かす。
少女たちの理想像や人間関係を時代ごとに指し示し、宗教の市場化・商品化の役目も担った〈占い〉の社会的な機能を明らかにして、スピリチュアリティと女性たちの現状にも迫る宗教社会学の成果。「マイバースデイ」を当時読んだ読者も必読。
内容説明
占いはなぜ女性を引き付けるのか?雑誌「マイバースデイ」の変遷と社会的・文化的な背景を重ね合わせて読み解き、一九八〇年代から二〇〇〇年代の少女と占いの関係性を浮き彫りにする。
目次
序章 雑誌「マイバースデイ」とその時代
第1章 現代社会での宗教の位置とその変遷―ピーター・L.バーガーの議論を手がかりに
第2章 「マイバースデイ」の「占い/おまじない」
第3章 「マイバースデイ」における「手作り」と少女
第4章 一九九〇年代「マイバースデイ」の「占い/おまじない」
第5章 “知識”としての「占い/おまじない」の共有と少女―読者投稿欄「ハローバースデイ」の分析から
第6章 女性と「占い/おまじない」―鏡リュウジと女性誌を事例として
終章 「占い/おまじない」と少女がつむぐ「世界」、そのゆくえ
著者等紹介
橋迫瑞穂[ハシサコミズホ]
1979年、大分県生まれ。立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程後期課程修了。立教大学・大正大学非常勤講師。専攻は宗教社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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