ソシオロジー選書<br> 複数的世界―社会諸科学の統一性に関する考察

個数:
電子版価格
¥5,500
  • 電書あり

ソシオロジー選書
複数的世界―社会諸科学の統一性に関する考察

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月18日 17時14分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 391p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784787234049
  • NDC分類 361.1
  • Cコード C0336

出版社内容情報

ハワード・ベッカーのアート・ワールド論を参照しながらピエール・ブルデューの「場」の概念を批判的に検証し、細分化した社会(科)学の統一性を回復する可能性を析出する。ポスト・ブルデューとして注目を集めるライールによる、厚みある社会学理論の成果。

序論



第1章 統一的な科学的公式

 性向と文脈の間の実践

 さまざまな社会化と身体化された過去

 過去の忘却

 文脈の忘却

 可能態の個別的ケースとしてのハビトゥスと場

 フレーミングの多様性

 歴史上のさまざまな男女



第2章 社会的分化に関する考察

 客体化された知の役割

 問題の自律性

 分化にまつわる古くからの問題

 分化した社会における複数的行為者



第3章 場の限界

 場の際立った特性

 適合的な行為の文脈のすべてが場であるわけではない

 歴史的な概念から柔軟な観念へ

 二次的な場としての文学ゲーム

 行為者(agents)、闘争、および実践の忘却

 場の境界内に含まれる説明



第4章 文脈化――レベル・水準・対象

 観察のさまざまなレベルと文脈化

 相互行為――特殊な秩序か、それとも構造の例示か

 個人――特異な存在か、それとも集合的なものの代表者か

 精神分析と社会科学――レベルの問題

 真の現実はどこにあるのか

 正しい文脈とは何か

 社会学者の悲鳴――社会学理論とその偏愛の対象



結論 科学の社会的分業を再考する

 学問的閉鎖

 高度専門化の不幸

 プロフェッショナリズムの偏向



補遺 全体的社会空間とその下位区分



謝辞



参考文献



訳者あとがき――村井重樹



人名索引



事項索引

ベルナール・ライール[ベルナール ライール]
1963年生まれ。リヨン高等師範学校教授。ピエール・ブルデューの社会学を批判的に受け継ぎながら、家族・教育・文化活動・文学・芸術など、多様な領域にわたる経験的研究に従事。これらの研究を足場に、ブルデューのハビトゥス理論や場の理論を再検証し、身体化された性向と、現在の行為の文脈とが交差するところで行為者の実践を把握するという独自の方法論的視座「性向+文脈=実践」を展開する。そして、その立場から、高度に分化した社会で「個人」が生み出す実践の多元性や複数性を探求している。ポスト・ブルデューを牽引する代表的な社会学者の一人。邦訳書に『複数的人間』(法政大学出版局)、著書に Tableaux de famille(Gallimard/Seuil, 1995)、La culture des individus(La Decouverte, 2004)、Franz Kafka(La Decouverte, 2010)、Dans les plis singuliers du social(La Decouverte, 2013)、Ceci n'est pas qu'un tableau(La Dec…

村井 重樹[ムライ シゲキ]
1978年、香川県生まれ。島根県立大学総合政策学部専任講師。専攻は理論社会学、文化社会学。論文に「食の実践と卓越化」(「三田社会学」第20号)、「ハビトゥス論の現代的課題」(「哲学」第128集)、「習慣の社会理論」(博士論文)、「諸個人のハビトゥス」(「年報社会学論集」第23号)、「「ハビトゥス」概念の行為論的射程」(「ソシオロジ」第52巻第3号)など。

内容説明

社会的世界の全体像を描くことはいかにして可能だろうか―。ハワード・ベッカーのアート・ワールド論を参照しながらピエール・ブルデューの「場」の概念を批判的に検証し、社会的分化論の系譜やアーヴィング・ゴフマンの相互行為論などを整理したうえで、細分化した社会(科)学の統一性を回復する可能性を析出する厚みある理論的成果。

目次

第1章 統一的な科学的公式
第2章 社会的分化に関する考察
第3章 場の限界
第4章 文脈化―レベル・水準・対象
結論 科学の社会的分業を再考する
補遺 全体的社会空間とその下位区分

著者等紹介

ライール,ベルナール[ライール,ベルナール] [Lahire,Bernard]
1963年生まれ。リヨン高等師範学校教授。ピエール・ブルデューの社会学を批判的に受け継ぎながら、家族・教育・文化活動・文学・芸術など、多様な領域にわたる経験的研究に従事。これらの研究を足場に、ブルデューのハビトゥス理論や場の理論を再検証し、身体化された性向と、現在の行為の文脈とが交差するところで行為者の実践を把握するという独自の方法論的視座「性向+文脈=実践」を展開する。そして、その立場から、高度に分化した社会で「個人」が生み出す実践の多元性や複数性を探求している。69年にノーベル文学賞を受賞

村井重樹[ムライシゲキ]
1978年、香川県生まれ。島根県立大学総合政策学部専任講師。専攻は理論社会学、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。