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内容説明
2000年代以降、日本のマンガ作品がアジアだけでなく欧米でも翻訳され人気を博している。なかでも女性読者が増えて市場が拡大し、各地域ごとに独自のMANGA文化が根づき始めていると言っていい。少女マンガやBL、女性マンガといったジャンルの受容と異文化に溶け込んだ表現の広がりを事例をあげて紹介し、女性表象の可能性を探る。
目次
第1部 少女マンガ―グローバル化とグローカル化(日本式少女マンガから女性マンガへ―「周縁化」から始まる主体性表現;どっちだってグローカル―漫画/mangaとシェイクスピア;マレーシアのマンガ―少女マンガ家カオル(Kaoru)を通してみる文化混交へのアプローチ
少女マンガから見た『GIRL』―その日本での受容を左右するメディアスケープと民族性表現
沈黙の音楽―音楽を主題とするマンガにおける欲望機械と女性性)
第2部 BL:ボーイズ・ラブ―世界に広がるファン・カルチャー(グローバル化するBL研究―日本BL研究からトランスナショナルBL研究へ;アメリカのコミックス・アーティストとマンガ―コリーン・ドランの作品考察;同人誌文化のグローバリゼーションと韓国の女性同人―2000年代以降を中心に)
第3部 女性マンガ―創造する女性たち(そう、女性マンガ家はいるのだ―これまでのインタビューからの抜粋;笑い、ディタッチメント、そして快楽―女性エッセイマンガのジャーナリズム的機能と可能性;「物語」の力を蘇生させること―3・11以降の女性による自主制作のオンライン・マンガ)
著者等紹介
大城房美[オオギフサミ]
筑紫女学園大学文学部教授。専攻は比較文化・文学、女性学、アメリカ文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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