内容説明
ゴーストライターの経験豊富な著者が、ビジネス書にまつわる仕事の実態や収入、トラブルとその対処法、ライティングの心構えなどを数多くの実例に基づいて紹介し、著者・出版社・ライターの関係性をふまえたうえで、ライターの地位向上などの必要性を説く。ゴーストライターの基礎知識をまとめたQ&Aも所収。
目次
第1章 ゴーストライターとは(詐欺みたいな仕事?;出版社の裏事情 ほか)
第2章 ゴーストライターが見たビジネス書の裏側(書かないのに「書いた」ことになる;講談社は偏差値五十、朝日新聞社は偏差値八十 ほか)
第3章 ゴーストライターを語る人たち(クロイワ正一さんの場合;伊藤寿男さんの場合 ほか)
第4章 ゴーストライターの喜怒哀楽(ゴーストライティングの舞台裏;ビジネス書の著者である経営者の素顔 ほか)
著者等紹介
吉田典史[ヨシダノリフミ]
1967年、岐阜県生まれ。2006年からフリージャーナリスト。特に人事・労務の観点から企業の取材を重ねる。事件・事故など社会問題の取材も精力的に続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
18
名前出してここまで赤裸々に書いていいのかと少し心配になる。中身は説得力あるものです。2021/01/10
うさっぴ
8
ずばりタイトルに惹かれて読みました。ビジネス書の9割はゴーストライターが書いているとのこと。本を書いた経験のない人に、商業用の読みやすい日本語で本1冊分の原稿を締切までにあげてくるのは、確かに難しい。この本を読んで、ゴーストライターで生活していくのも大変だと思った。2014/07/10
doremi
7
著者、編集者、出版をライター視点で叩いたと思ったら、視点が変わって、ゴーストライター叩き。ここで抜け落ちているのは、書いた人はどうでもいい、アレな本を選択してしまった読者。アレな本は9割どころではないです。"商業的日本語を書ける"が自慢な割に、同じことを事例を変えて延々と繰り返すしつこい構成はスルーです。 2014年 C0036 \1600. 20142014/08/31
くろまによん
6
この著者の本は2冊目だけども、相変わらずライターという仕事に対する意識が高い。心底自分が情けなくなるくらい。しっかり学ばせてもらっている。 本書はゴーストライターという切り口から見たライター論、ビジネス書業界概論というところか。「仕事に対して誠実であれ、ライターであってもまともな格好しろよ」という根本にある指摘は前著と同じ。ビジネス書の著者にゴーストがついているのは常識だと思っていたが、あまり知られていない感じなのかな。まともな「商業用日本語」を書ける人がそんなにいるわけないじゃない。2015/03/06
シラヌイ
4
ビジネス書などを聞き書きでまとめるゴーストライターの実態をまとめた一冊。確かにビジネス書の9割は本人著じゃなくてライターがまとめているのだろうな、と思う。ただ、この本の構成がおんなじこといったりきたり言ってまとめていたり、見出しとかの付け方がぐちゃぐちゃでよくわからない。同業のライター達(特に「主婦ライター」)をディスりまくり。ライターとしては良くても、編集者がちゃんとしてないとまともな本にはならないのね…と実感した一冊。著者さん、愚痴はご自身のブログでどうぞ。2016/01/24