日本学叢書
アジアの女性身体はいかに描かれたか―視覚表象と戦争の記憶

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784787233523
  • NDC分類 702.16
  • Cコード C0339

内容説明

アジア・太平洋戦争時、アジアの女性身体にはどのようなまなざしが注がれたのか。また、女性美術家はどのような活動をしたのか―百点を超える絵画・写真から、アジアの女性たちを取り巻いていた植民地主義やジェンダー、ナショナリズムの力学を浮き彫りにする。

目次

第1部 女性美術家は帝国日本をどう生きたのか(戦時下の日本の女性画家を何を描いたか―長谷川春子と赤松俊子(丸木俊)を中心として
戦争下の美術家・長谷川春子―“ハノイ風景”(一九三九年)の絵を中心に)
第2部 植民地と/の女性表象の政治性を問う(日本統治下の植民地の美術活動;植民地期韓国のモダンガールと遊女;近代化のための女性表象―「モデル」としての身体)
第3部 「慰安婦」表象は戦争の記憶をどう語るか(古沢岩美が描いた「慰安婦」―戦争・敗戦体験と「主体」の再構築;日本映画にみる“在日”女性と朝鮮人“慰安婦”、その声の不在)
ジャガイモの花

著者等紹介

北原恵[キタハラメグミ]
京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。専攻は表象文化論、ジェンダー論、美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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