内容説明
翻訳業界の市場分析、「なった人」のドキュメント、訓練法、インターネットの効果的利用法、出版/映像/産業など分野別の攻略法、いい翻訳/悪い翻訳の実例解説、翻訳ビジネスのこれから、などをガイドする。
目次
第1章 翻訳業界疾風録
第2章 翻訳人ドキュメント―翻訳で生計を立てている人は、どのような道をたどってきたのか
第3章 翻訳の営業
第4章 翻訳の知識
第5章 翻訳の教育
第6章 商品としての翻訳―具体例で翻訳の価値基準を探る
第7章 翻訳の訓練―著者が35年の業界生活で会得した翻訳教授法を開陳する
著者等紹介
柴田耕太郎[シバタコウタロウ]
1949年、東京都生まれ。早稲田大学仏文専修卒。翻訳教育家。岩波書店嘱託を経て渡仏、演劇を学ぶ。帰国後、翻訳業界に入って35年。これまでの仕事:出版・映像・産業・舞台の四分野で実績をもつ翻訳者、出版翻訳者を40人以上デビューさせた教育者、翻訳ベンチャー・アイディを自社ビルをもつ中堅企業に育てた経営者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shigoro
9
著者の翻訳家としての能力は、小生が素人なので良く分からないけど、営業に関しては翻訳会社のパイオニア的存在だけあって、やり手っぽいわ。翻訳の仕事は依頼されるイメージが強かったけど、出向いて仕事を勝ち取っていく、まだ翻訳の権利が決まっていないものを積極的に探し出していく。というアグレッシブさが必要。まぁどの職業でもそうだが、翻訳能力がすばらしくても家でゴロゴロ待機しつつ依頼を待っているだけでは食えないってことだね。 2012/08/11
電羊齋
4
書名とはうらはらに、翻訳ってキツイぞ!、そう簡単には翻訳者になれないぞ!という本。戦後日本の翻訳業界の歴史、翻訳者たちの経験談は参考になる。自分もいささか翻訳をやっている身なので、読んでみて自分はまだまだ甘いと思い知らされた。2019/06/05
niko
3
『あなたも翻訳家になれる!』とともに、なんとなく購入し、なんとなく読んでみました。翻訳術もいくつか紹介されてはいますが、そのほとんどは複数の分野の翻訳者と、翻訳会社の歴史、そして翻訳業界紙や翻訳教育の実情について書いてあったので、ほとんど斜め読みで終わりました。希望をもたせるような内容ではないので、ここで紹介されている翻訳業界紙を読むよりは、翻訳を目指す前に、自分がめざす職業は時間をお金をかけるべきものなのかを判断する材料としてはいいのではと思いました。2015/11/30
jitchan
2
翻訳家になった人の体験談が参考になった。かなり売れっ子の翻訳家でも大した年収にはならないことが分かって悲しいやら、ほっとしたやら(?)。翻訳という仕事が好きでないとやってられませんね。【★★★】2013/06/13
月華
2
図書館 あとがきにあるように、いかに翻訳家がきついものかが書かれていました。内面がかなり専門的で斜め読みになりました・・・。ほとんど理解出来なかったと言うのが正直な所です。2012/04/04