多文化社会の“文化”を問う―共生/コミュニティ/メディア

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多文化社会の“文化”を問う―共生/コミュニティ/メディア

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  • サイズ A5判/ページ数 237p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784787233165
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0036

内容説明

「多文化共生」政策推進のかけ声が高まる一方で、文化差異の承認をめぐる問題や多文化社会としての国家構想については十分に論議されていない。地域やコミュニティ現場での他者との邂逅や共生の実践、メディアの表象などを検証して、いま/ここでの「多文化」の内実を改めて照射する。

目次

序章 多文化社会・日本における“文化”の問い
第1章 「多文化共生」をめぐる議論で、「文化」をどのように語るのか?
第2章 「連帯としての多文化共生」は可能か?
第3章 「地域イメージ」、コミュニティ、外国人
第4章 岡山在日物語―地方都市で生活する在日三世の恋愛・結婚をめぐる経験から
第5章 「国民」と社会の再編をめぐる相克―「電子移民」の台頭と「中流」階級の憂鬱
第6章 ジャーナリズムに見る文化作用―二〇〇六年改正入管法報道の検証
第7章 FMわぃわぃのメディア実践―ディアスポラ、メディア、公共空間

著者等紹介

岩渕功一[イワブチコウイチ]
早稲田大学国際教養学術院教授。専攻はメディア文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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多文化共生主義の現在を探る。原住民と移民には文化相対主義に裏付けされた共和主義が為されているとされているが、実際はマジョリティが全ての権限を持ち、マジョリティが決めたコードに従ってマイノリティは生活をしている。特に日本においてその傾向が強く、「帰化しない外国人はいずれ母国に帰る」とする風潮が強く、政治への参加や福利厚生を受けられる範囲も限られている。そうした日本人の排他性が他者との距離を広げ、極端な差別又は称賛しか出来ない場が蔓延る結果となっている。現状を見据えることで未来のビジョンは開けるのか。2011/08/10

Tatsuo Mizouchi

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☆☆☆ 共生日本語・日本語を母国語とする日本人と母国語としない外国人との作り上げる新しい共通言語。 「電子移民」ってあるんですね。2017/06/08

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