沖縄の占領と日本の復興―植民地主義はいかに継続したか

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沖縄の占領と日本の復興―植民地主義はいかに継続したか

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  • サイズ A5判/ページ数 372p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784787232687
  • NDC分類 219.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

差別的な秩序を構築して支配しようとする支配形式=植民地主義の継続、それは受難や受苦の連鎖である

はじめに――「植民地主義はいかに継続したか」の解明に向けて  波平恒男


1 占領と復興を問う

重層する戦場と占領と復興  屋嘉比 収


2 軍事占領と性暴力

軍事占領と性暴力――問題の所在  宮城公子
沖縄のアメリカ軍基地と性暴力――アメリカ軍上陸から講和条約発効前の性犯罪の実態を通して  宮城晴美
朝鮮戦争と女性――戦時国家による性暴力の類型と争点  金貴玉/趙慶喜 訳
沖縄占領とゲイ身体政治――植民地の男性セクシュアリティ  新城郁夫
韓国の経験で占領はなぜなじまないのか  鄭永信/金美恵 訳


3 被植民者の分断・連結・抵抗――新たな方法論と呼びかけのために

被植民者の分断・連結・抵抗――新たな方法論と呼びかけのために  新城郁夫/宋連玉/宮城公子/屋嘉比 収


4 日本の戦後復興とは何であったのか――沖縄と日本の一九五〇年代

日本の

内容説明

人為的な産物としての植民地主義の継続、それは受難や受苦の連鎖である―。冷戦を含めた戦争・占領・復興の重層性や、それによる東アジアという時空間の支配を問うために、「沖縄の占領」とそれに支えられた「日本の復興」の歴史的・社会的な実態を把握し、戦中期の植民地主義が継続する戦後日本のありようを明らかにする。

目次

1 占領と復興を問う(重層する戦場と占領と復興)
2 軍事占領と性暴力(軍事占領と性暴力―問題の所在;沖縄のアメリカ軍基地と性暴力―アメリカ軍上陸から講和条約発効前の性犯罪の実態を通して;朝鮮戦争と女性―戦時国家による性暴力の類型と争点 ほか)
3 被植民者の分断・連結・抵抗―新たな方法論と呼びかけのために
4 日本の戦後復興とは何であったのか―沖縄と日本の一九五〇年代(日本の“戦後復興”を問い直す―問題の所在;閉ざされる復興と「米琉親善」―沖縄社会にとっての一九五〇年;アメリカ軍政下の戦後復興―一九五〇年前後の沖縄、そして奄美 ほか)

著者等紹介

中野敏男[ナカノトシオ]
1950年生まれ。東京外国語大学外国語学部教授。専攻は社会理論、社会思想

波平恒男[ナミヒラツネオ]
1954年生まれ。琉球大学法文学部教授。専攻は西洋政治思想、政治社会学

屋嘉比収[ヤカビオサム]
1957年生まれ。沖縄大学法経学部助教授。専攻は沖縄近・現代思想史、歴史学

李孝徳[イヒョドク]
1962年生まれ。東京外国語大学教員、季刊「前夜」編集委員。専攻は表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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