出版社内容情報
日本でも医療として性転換手術が認められた性同一性障害。幼少のころから自分の肉体的性との違和感に苦しみつづけ、アメリカで性転換を遂げることで安らぎを得るまでの半生の精神史を当事者が、国内の認可をめぐる動向をジャーナリストがレポートする。
まえがき 虎井まさ衛
1 ある性転換者の記録 虎井まさ衛
はじめに
(1)性転換前――いつも世間と相容れない人が好きだった
①疑念、衝撃、決心
②音楽と少年たち
③なりたい自分
④始動
⑤男の友情
⑥ニューヨークへ
(2)性転換のこと――身体を心に合わせさえすれば
①平らな胸で故郷へ
②完遂
③解放、自由の味
(3)性転換後の未来――自分らしい自分で世界と向き合いたい
①男とは、女とは
2 新聞ジャーナリズムのなかの性同一性障害の人びと 宇佐美恵子
①取材のきっかけ
②性転換手術にゴーサイン
③マスコミ発表
④答申の背景
⑤日本精神神経学会の登場
⑥ジェンダークリニック設置
⑦安易な手術を封じ込める
⑧日本精神神経学会の答申
⑨初めての公開シンポジウム
⑩ガイドラインにのっとって…
⑪ジェンダークリニック委員会が発足
あとがき 宇佐美恵子
内容説明
性同一性障害―生まれもった男体や女体に違和感をもちつづけ、「私の肉体はまちがっている」と心と身体とが引き裂かれた症状をもつ人たちに、日本でもようやく医療としての性転換手術が認められた。認可以前にアメリカで手術を受けた性転換者が苦しみ抜いたすえに得たやすらぎの精神史を明かし、認可をめぐる動向をジャーナリストがレポートする。
目次
第1章 ある性転換者の記録(性転換前―いつも世間と相容れない人が好きだった;性転換のこと―身体を心に合わせさえすれば;性転換後の未来―自分らしい自分で世界と向き合いたい)
第2章 新聞ジャーナリズムのなかの性同一性障害の人びと(取材のきっかけ;性転換手術のゴーサイン;マスコミ発表 ほか)
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