出版社内容情報
湯のぬくもりは人のぬくもり──老いも若きも、男も女も肩を並べて湯につかり絆をあたためあってきた温泉、共同湯。その歴史を訪ね、温泉本来の豊かな楽しみ方を探求するとともに、癒しの場、コミュニティ回帰の場としての可能性を提示する。
はじめに
1 共同湯の歴史 八岩まどか
(1)温泉〈共同湯〉総論
まず共同湯ありけり
湯治に行く
湯に入る方法
裸のつきあい
武将が好んだ湯
天狗も入った湯
(2)共同湯の成立
湯屋ができる、町ができる
人が集まるところに市が立つ
湯を囲う
湯争い
(3)共同湯をめぐる人と信仰
伊勢詣でと温泉旅
入浴客は要注意
高野長英の逃避行
流刑地だった温泉
湯による裁判
湯立て神事
湯女
子宝を授かる湯
(4)近代から現代までの変遷
食事も宿で出します
湯治は昔になりにけり
旅館は繁栄、温泉街は衰退
女性がリードする温泉ブーム
ふれあいの旅なら共同湯
2 共同湯を歩く 八岩まどか
(1)四万温泉と湯宿温泉の共同湯
冬住み
壼売り
壼見舞い
湯守と湯銭
元禄の賑わい
落ち武者伝説
飛んできた湯
薬師堂への祈り
五人講
ゴゼも通った道
鉄道が走って旅人が減った
新道ができて町が変わった
マンルネッサンス研究所
湯の岩屋戸を開ける
世界の温泉
日本の温泉
共同湯とは
都会の共同湯
温泉文化と共同湯
共同湯のある町
5 温泉をめぐる新しい兆し ヒューマンルネッサンス研究所
温泉を楽しむ新潮流
地域と温泉センター
電子ネットワークで温泉めぐり
エコロジーと温泉
混浴コミュニケーション
変化する旅の宿
6 地域と温泉コミュニティ ヒューマンルネッサンス研究所
湯に映るコミュニティ精神
温泉センターへの挑戦
温泉コミュニティの創造
内容説明
湯のぬくもりは人のぬくもり―老いも若きも、男も女も肩を並べて湯につかり絆をあたためあってきた温泉、共同湯。その歴史を訪ね、癒し、コミュニティ回帰の場としての可能性を湯元へ導く。
目次
その1 共同湯の歴史
その2 共同湯を歩く
その3 共同湯ゆけむり紀行
その4 温泉の復権
その5 温泉をめぐる新しい兆し
その6 地域と温泉コミュニティ