内容説明
日本初公開の写真・ポスター(ドイツ連邦アーカイブ、アメリカホロコースト記念博物館所蔵)をふんだんに所収して、第一次世界大戦からナチスの台頭・躍進・独裁、第二次世界大戦、ユダヤ人虐殺、第三帝国の崩壊までの歴史をレクチャーする。そして、ナチ党とヒトラーが展開した視覚に訴える情報宣伝の本質に迫る。
目次
ドイツ・ワイマール共和国の誕生から第三帝国の崩壊まで
アドルフ・ヒトラーの第一次世界大戦
ドイツ革命とその反動
ドイツ・ワイマール共和国の混乱
共和国安定期から世界大恐慌へ
ナチ党ヒトラー独裁の始まり
ナチスの再軍備・対外膨張
第二次ヨーロッパ大戦の勃発
対ソビエト連邦ボリシェビキ戦争
ユダヤ人殲滅のための世界戦争
ヒトラー第三帝国の崩壊
ナチ・プロパガンダ神話の真実
著者等紹介
鳥飼行博[トリカイユキヒロ]
1959年、茨城県生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了(経済学博士)。東海大学教養学部人間環境学科教授。専攻は持続可能な開発と平和・人権(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
5
タイトルからナチスの宣伝方法の研究家と思いきや、その歴史とそれぞれの時期の写真やポスターの紹介であり、宣伝方法等については最後にちょっと。図は興味深かったものの『第三帝国の興亡』等を読んだ身としては今更歴史の紹介をされても…。頁数の関係からかダイジェストのようだし。『絶対の宣伝』読んでみたいんだけど何処か復刊してくれないかなあ。2011/09/15
takao
2
ふむ2022/09/15
あくび虫
2
知ろうとしなかったし、知りたくもなかった…というような言葉が何度か出てきますけれど、なんだかもう、それに尽きる気がします。それと、ナチというのは思っていたよりも長く政権にあって、だけど、思っていたよりかなり張りぼてなんだと感じさせられました。――今まさに撃ち殺されようとしている人間の表情、忘れがたいものがありました。2018/08/04
tama
2
図書館本 若干「題名に偽りあり」かなぁ。宣伝「術」についていろいろ書かれていたり、新しい切り口で評価したナチ宣伝手法の話か、と思ったけど、ほぼ「なし」。せめて大イベントである党大会やオリンピックでの手法をもっと書いてくれれば。実際、ナチのとった手段で一番有効だったのは「暴力」のようです。2013/07/30
入江・ろばーと
1
ここまで「看板」に偽りがある本も珍しい……冗長で正直読んでいて辛かった。2017/11/22