出版社内容情報
神に仕える聖職者にして女装者、全財産を失うほどの賭博狂にしてフランス文学史に名を残すアカデミー・フランセーズの会員だったショワジーとは何者か? サド侯爵の先駆者ともいわれる謎と魅力に満ちた数奇な人生をたどる。
まえがき
1 アベ・ド・ショワジーの生涯
(1)ショワジー家の由来
新時代の幕開け/特別徴税人の末裔/宮廷の「女丈夫」、ショワジー夫人
(2)母と息子
母親の分身/異性装の現象学/異性装者群像
(3)女優体験
ソルボンヌでの修業時代/ボルドーへの逃避行/ショワジー夫人の死
(4)デ・バール伯爵夫人の物語
『女装冒険譚』の並べ替え/デ・バール伯爵夫人の時代/ド・ラ・グリーズ嬢との日々/消えゆく愛/ジェンダー・ロールの交換/美しい瞳のボシュエ夫人
(5)ド・サンシー夫人の愉楽
ド・サンシー夫人の戦略/サン・メダール教会の聖体拝領/夫婦遊び、シャルロットとの生活/『女装冒険譚』の結末
(6)賭博と回心
“賭博の美学”/コンクラーベ(法王選挙会)/『四つの対話』――臨死体験/人生の総決算
(7)シャム王国への旅
海外布教協会/シャムへの旅、喜望峰まで/喜望峰からシャムへ
(8)シャム王国見聞記
仕組まれた改宗/シャム王国との謁見/果たされない任務/帰路の説教――荒野の誘惑
(9)著作家ショワジー
ブイヨン枢機卿への贈り物/
内容説明
キリストに仕える聖職者にして女装者、全財産を失うほどの賭博狂にしてアカデミー・フランセーズ会員―300年前、ルイ14世の時代のフランスで優雅に生きた畸人、アベ・ド・ショワジーの奔放な生涯をたどる。
目次
第1部 アベ・ド・ショワジーの生涯(ショワジー家の由来;母と息子;女優体験;デ・バール伯爵夫人の物語;ド・サンシー夫人の愉楽 ほか)
第2部 アベ・ド・ショワジー『女装冒険譚』(ド・サンシー夫人を名乗っての情事;モールニー殿との別れ、ダニー嬢との出会い;女優モンフルーリとモンドリーとの情事;デ・バール伯爵夫人を名乗っての情事)
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韓信
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