内容説明
愛と自由の精神をもって、現代文明の地獄を巡りつづける瞑想と行動の詩人の代表作「吠える」「カディッシュ」全篇と他の詩を新たに併せた定評ある訳。
目次
1 「吠える」その他の詩篇より
2 「虚ろな鏡」より
3 「リアリティ・サンドイッチズ」より
4 「カディッシュ」その他の詩篇より
5 その他の詩篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空虚
21
予め敗北が決定された人々、それから言葉。苛立ち、足掻き、咆哮。この世で初めて口にされた詩的な語(すなわち「クソッたれ」)、その初々しさ、『吠える』。母ナオミに捧げられた長詩『カディッシュ』の一節、その強度に優る詩を、他に探すのはきっと困難だろう。2016/05/19
秋津
9
愛と汚辱の満ちた美しい詩集。「吠える」は既読だったけど、ほかは?母への思いに溢れたカディシの全文が読みたい。2014/12/21
Y.Yokota
6
「カディッシュ」の悲しさよ。「ハウル」が現実の社会とその排斥者たちを描いたのだとしたら、「カディッシュ」はその社会において"心"すら追いやられた人の物語だ。だからビートの連中は、みな天使なのだと思う。『ビート・ジェネレーション』といい、訳者の諏訪さんはビートの良き理解者だと思うし、ビートの世界に入る際には誤解無く入れるいい本だ。2016/11/01
あや
4
佐野元春さんが影響を受けた詩人として知って中学生の時親にねだって買ってもらった。よく理解できなかったけど佐野元春さんが影響されたことは理解できた。2020/03/20
チエコ
4
ケルアックやバロウズへの言及、「吠える」、あとはお母さんのことがめっちゃ書いてあった2019/05/11