内容説明
カリフォルニアの地域性、セレブリティ(有名人)文化という視点から描く、新ハリウッド映画論。砂漠の映画帝国はいかにしてつくられたか。海野弘のライフワーク、シリーズ第二弾。
目次
第1章 ハリウッド創生(映画、カルフォルニアへ行く;グリフィス夫人のハリウッド;アグネス・デミルのハリウッド ほか)
第2章 大いなる帝国(1930年代―スタジオの時代;MGM―アメリカの夢;パラマウント―ヨーロッパ趣味 ほか)
第3章 傾ける楽園(1950年代―黄金時代の黄昏;ケネス・タイナンのハリウッド日記;傾ける楽園 ほか)
感想・レビュー
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s_n
2
カリフォルニア・オデッセイの2巻。ハリウッドがまだ成立する以前、そして幻影工場と生成していくハリウッド前史がとても面白い。海野弘的な詳細で博覧強記でいささか趣味的な記述が多く、そのへんはどうしても斜め読みしてしまったりするけれども、でもそれぞれの年代ごとのハリウッド探訪の筆致には、好きな人にはたまらない魅力をたたえている。アメリカ映画史としては偏りがあるし、さほどアメリカ映画史全体を語っているわけではないので、そちらを期待される向きには別のものがいい。2011/06/09
をとめ
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図書館2019/12/31