カリフォルニア・オデッセイ<br> LAハードボイルド―世紀末都市ロサンゼルス

カリフォルニア・オデッセイ
LAハードボイルド―世紀末都市ロサンゼルス

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766332889
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C0095

内容説明

カリフォルニアの首都ロサンゼルス。その破天荒な歴史、そのノワール(闇)を、ハードボイルド小説によって解き明かし、現代都市の未来像を考察する。“もう一つのアメリカ”を描く、海野ワールドの集大成。

目次

第1章 チャンドラーのロサンゼルス(ロスのアンダーワールド;チャンドラーのロサンゼルス;『大いなる眠り』(1939) ほか)
第2章 ロス・マクドナルドのロサンゼルス(『動く標的』(1949)
『魔のプール』(1950)
『人の死に行く道』(1951) ほか)
第3章 LAノワール(1980年代のロサンゼルス;ジェームズ・エルロイのロス;『血まみれの月』(1984) ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まっつー(たまさか)

4
個人的に、「優れたアメリカン・ハードボイルド小説(一人称私立探偵小説において)は優れた都市小説としての側面を持つことが多い」と考えているのですが、ロサンゼルスという都市の解像度が上がるにつれ、チャンドラーやロスマクの作品に対する解像度も上がっていき、大変面白く読めました。2024/03/15

fritzng4

2
再読。主にチャンドラー、ロス・マクドナルド、エルロイの描いた各年代のロサンゼルスを主軸に語る都市論。ハリウッドが賑わい1930年代から都市としての急激な発展を遂げたロサンゼルス、確かにチャンドラーの七冊の長編を辿るとその都市としての歴史が紐解けるのかもしれない。『さらば愛しき女よ』(1940)の冒頭に出てくるサウス・セントラル地区の話が印象深い。大鹿マロイがムショに入っていた八年の間にセントラルからは白人が消え、ほとんど黒人街となっていた。小説から浮かび上がる歴史、読書の楽しみ方をまたひとつ学んだ。2023/02/10

をとめ

0
図書館2019/12/27

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