内容説明
本書は古代石棺浮彫りからラファエッロ、クラナハ、カラッチ、ルーベンスを経てマネのタブローに至る「美」という芸術的概念のパレルゴンを解く。
目次
第1部 美、私の大いなる気がかり(美に関して精神分析が語りえなかったもの―「何もない?―ええ、何も」;ある感情の未来―「眼ではなく、魂が見るのだ」;フロイトとカント?―快楽の謎;女を捜せ―性的関係における美)
第2部 パリスの審判(ところで、一人の女性が―『草上の昼食』;ラファエッロが構想した―「傑作」の幕間狂言;タブローなき歴史―神話の作業;選択という主題―「女神であり、不死のものであるなら喜んで愛しもしようが」 ほか)