出版社内容情報
本書は、ブゾーニのオペラ論や未完の作品、作曲されなかった台本にまで射程を広げ、ヴォーグナー以後の音楽状況を誠実に生き抜き、同時代人シェーンベルク、クルト・ヴァイルらとの刺激的な交流を通して、新しい時代への強烈な指針を与えた思想の在りか、魅力あふれる創作世界の全貌を見事に蘇らせる。気鋭の研究者=批評家として注目を集める著者の10年来にわたる集大成=ベルリン、ヴィーンで二つの世紀を華やかに生きた大音楽家のオペラを読みとく長編評論。
内容説明
イタリア人の父、ドイツ系の母の間に生まれ、二つの世紀を華やかに生きた天才児。現代音楽のもう一つの可能性として、再評価著しい大音楽家のオペラを新鮮かつ緻密に読みとく気鋭の長篇評論。
目次
第1章 はじめに
第2章 作曲家フェッルッチョ・ブゾーニ
第3章 オペラ論の再構成
第4章 オペラ台本をめぐって
第5章 オペラ化された台本と『アルレッキーノ2』
第6章 『花嫁選び』から『ファウスト博士』まで
-
- 和書
- 不倫幸福論