内容説明
一人息子を沖縄戦でなくした母マツは、息子の骨をさがして沖縄本島の南の丘マブニに何年もかよいつづけた。その間に、戦いで亡くなったいろんな骨が、マツに無念の思いを伝える。十一年目、ようやく息子の骨に再会できた。息子は、戦争はもうしないか、人間のすることじゃない、とうったえるのだった…。戦後60年、沖縄が経験した戦争の実相を語り継ぎ、命と平和のかけがえのなさをうったえる絵本、待望の復刊。
著者等紹介
赤座憲久[アカザノリヒサ]
1927年、岐阜市の郊外に生まれる。小学校で7年、盲学校で17年教員。現在、大垣女子短大の教授。主な本は、『目の見えぬ子ら』(岩波新書・毎日出版文化賞)など多数ある
北島新平[キタジマシンペイ]
1926年、福島県に生まれる。1944年長野県に移り、上京するまで県下の中学校で教鞭をとる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。