内容説明
一九四五年、終戦のあの年、田舎町でスケッチブック片手にひたすら進駐軍のジープやトラックを描く少年がいた。五二年までに描いたその膨大な量のスケッチには日本のモータリゼーションの夜明けが描かれている。そして、「ギブ・ミー・チョコレート」と言っていた少年たちが手にしたものはチョコレートだけではなかったことも…。路上に「戦後」を見る貴重な一冊。
目次
一九四五(昭和二〇)年―怖いアメリカ兵の目を盗んでフェンス越しに描いていた頃
一九四六(昭和二一)年―スケッチを押収されてからも、見かけた車は何でも描いていた頃
一九四七(昭和二二)年―日本車や建設工事用の車あふれる復興の息吹きの中で描いていた頃
一九四九(昭和二四)‐五二(昭和二七)年―少し大人になった。でも描きつづけ、漫画家への夢を膨らませた頃
著者等紹介
大塚康生[オオツカヤスオ]
1931年、島根県生まれ。アニメーター。8歳の時、山口市に転居、蒸気機関車のスケッチを始める。終戦の年から進駐軍のジープやトラックを描く。49年、県立山口工業(旧制中学)を中退し、山口県庁に入るが、政治漫画家を志して上京。51年、厚生省に勤める。56年、東映動画の第1期生として臨時採用。68年に退社するまで、『白蛇伝』、『西遊記』、『わんぱく王子の大蛇退治』、『長靴をはいた猫』などで原画を担当。『太陽の王子ホルスの大冒険』では作画監督として、高畑勲、宮崎駿、小田部羊一らとともに携わった。以後、『ムーミン』、『ルパン三世』、『未来少年コナン』など、日本のテレビアニメーションを代表する作品に作画監督などで関わる。同時に、『ルパン三世カリオストロの城』、『じゃリン子チエ』、日米合作『ニモ』などの劇場用アニメでも作画監督を務めた。その間、趣味のジープや軍用車輛に関する雑誌連載や模型デザインにも腕を振るった。現在、国内外でアニメーターの養成や映画祭の審査員などで、その振興に当たる
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感想・レビュー
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tokkun1002
𝘺𝘰𝘭𝘪𝘤𝘦
Gladcolza Bambootail
てら
えふのらん