内容説明
熱い!辛い!濃い!“ボーダー文学・映画・音楽”に身を焦がせ。ギターの音に誘われて、米・メキシコ国境から、中米、モロッコ、沖縄へ。境界を旅して十余年、待望の評論・エッセイ集。
目次
第1章 米国・メキシコ国境―“周縁”から見た世界(ボーダー・ウーマンの自画像―フリーダ・カーロと国境地帯のジェンダー、ナショナリズム、セクシュアリティ;ハバネロ紀行 ほか)
第2章 ラテンアメリカ―グローバリゼーションへの抵抗(トウガラシのちいさな旅―食のグローバリゼーション;偏在するチェ・ゲバラ―映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』を観る ほか)
第3章 タンジール―ポール・ボウルズと異世界への旅(錯綜するセクシュアリティ―ポールとジェインの擬装結婚;分裂するあなた、抵抗するテクスト―「あなたはわたしじゃない」論 ほか)
第4章 オキナワ―ウチナー・イナグの肝(シマ言葉を活かす作家―崎山多美に会う;沖縄を放浪する女たち―中江裕司監督『ホテル・ハイビスカス』 ほか)
著者等紹介
越川芳明[コシカワヨシアキ]
1952年生まれ。明治大学教授(アメリカ文学)。九〇年代後半から、国境地帯の人びとの「声」と「歌」を聴くために、精力的に現地調査を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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