ちくま文庫<br> セックス神話解体新書

ちくま文庫
セックス神話解体新書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480030856
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0136

内容説明

こんなに芸のあるフェミニストはいなかった―と、上野千鶴子氏を感嘆させた著者が、巷に流布する数々の性の神話を小気味いいほど見事に次々と打ち砕く。これまでになく根源的なフェミニズム登場、として発売と同時に話題となった処女作、待望の文庫化。著者曰く―「毒は吐ききらねばなりません」。

目次

序章 性を語るのはなぜタブーなのか?
第1章 夫婦間に強姦は成り立つか?
第2章 性はなぜ商品化されるか?
第3章 女性は穢れているか?
第4章 「金曜日の妻たち」はどこへ行く?
第5章 性欲は本能か?
第6章 性教育のコードを解体する
第7章 「女性的なるもの」の起源を探る
第8章 性差論争の本質とは何か?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

54
30年程に書かれた小倉千加子さんの処女作。現在では古いかなと思われる部分もあるし、論理が飛躍的な部分も感じられる。しかし成る程と思わせる部分も多々あり、上梓された30年前に読んだ女性の方々にとっては、かなり強烈なプロパガンダ書になったのではないでしょうか?歴史的に何故女性が不当に扱われてきたのか、知る事が出来ました。フェミニズム、ジェンダーに興味のある方には是非読んでもらいたい1冊かと。2017/05/05

おさと

4
古いけれど…ふむふむと読める。「ん??」と思うところもあるけれど、それはそれで、考えるきっかけになる。性教育の問題…未だになーんも変わってない…。学校に期待しちゃだめだ。2019/01/17

giant_nobita

2
ラディカル・フェミニズムの啓蒙書として非常に刺激的な本だが、問題点もある。著者はジョン・マネーの実験から、ジェンダーは言語なので後天的に植え付けることができるという主張しているが、この実験が失敗だったことが明らかにされたのはこの本が発売されたあとだったからある程度しかたないとはいえ、文庫版のタイミングで訂正しないのは知的誠実さが欠如しているし、そもそもジョン・マネーの実験では同性愛者について説明がつかないので、やはり結論ありきの感は否めない。2014/06/11

ウッチー・ハルノア

2
論理的飛躍や偏見が多く、また現在のデータと比較すると論証の成り立たない部分が多いです。しかし指摘の内容自体はハッとさせられるところも多く、今の日本社会にとっても大いに的を射てるなぁと感じる。男性が女性を支配するという「構造」のなかで、「構造」であるからそれを意識しにくいというのは納得。そして意識的に構造をつくっている存在がいることもやっぱり納得してしまいます(汗)。鵜呑みにするのではなく、問題提起として読めば面白いと思います。2012/02/05

さきあや

2
事実かどうか信頼性の判断は個人に任せるとしても、わたしが生まれたころに書かれた本の指摘がいまだに通用するという社会の状態自体に疑問を覚える。過激ではあるけど考えるべきところが多い2010/01/20

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