内容説明
地雷ではなく花をください…。今、地球上に１億１０００万個の地雷が埋められ、１日に約７０人が犠牲になっています。こんな恐ろしい兵器を取り除き、かわりに花を植えることができたらどんなにすばらしいことでしょう。本当の平和を取り戻すために…。“地雷”撤去キャンペーン絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
205
膝を擦りむいたり、小さな棘が刺さっただけでも痛いのに、みんな何も悪いことなんてしていないのに、なぜ傷だらけにならなきゃいけないの。外から見たらこんなに綺麗な青い地球で、奇跡の星に埋められた１億以上の地雷を放置して去っていってしまって、人は人のものを奪おうとして、自分勝手にやりたいことだけやって、もうここには戻ってこないからいいなんて、ここに住む私たちはどうしたらいいの。もし世界中に平和が戻ってきたとしても、ここは危険な場所のままなんだよ。地雷ではなく花をください。大切な人に届けられる花を咲かせてください。2023/08/06
nyanco
63
本書の解説を読むまでは、子供を狙った地雷があることは知りませんでした。お菓子やチョコレートを模した地雷、ぬいぐるみに仕掛けられた爆弾…胸が締め付けられます。戦力を減らすために兵士を狙うのではなく、戦意を喪失させるために子供を狙う…。裏表紙の平和だけではダメ！というメッセージが凄い。戦争が終わっても世界中に1億1000万個もの地雷が残り、未だに死者と怪我人が増え続けている…。サニーちゃんの優しい絵本で悲惨さはないのにこんなに心を打つって凄いです。2010/07/26
パフちゃん＠かのん変更
52
確か以前にも読んだはず。いまだに多くの地雷が地に埋まっている。その地雷を埋めた国が責任を持って撤去してもらいたいものだ。子どもを標的にしたおもちゃのような地雷もあるとか。まったく、戦争とはかくも悲惨なものである。地雷が残る限り平和は訪れない。2014/02/09
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
35
Peace is not enough(平和だけではダメ)と背表紙に書かれたメッセージ。葉祥明さんの色鮮やかな絵を一枚ずつ額に入れて飾りたい。砂漠のベージュが平和の緑に変わり、そして希望の白い花が咲く。だけど、それはまだ果たせぬ夢。世界64か国に埋まっている地雷の総数は1億1000万個。91年に始まったユーゴ戦争では「民族浄化」の名の下に、お菓子やぬいぐるみに似せた対人地雷が作られたという。〈人間はここまで残酷になれるのか〉と途方に暮れます。なお、本書の収益は全額地雷除去の活動に寄付されるとの事。2014/05/18
gtn
34
人間が愚かさを自覚し、今後一切地雷を作らなければ、いつかは1億1000万個もゼロになる。2020/10/24
