内容説明
郊外などに忽然とあらわれるゴージャスな大聖堂は、なぜこれほどまでに増えたのか。ヨーロッパの教会との様式比較、宗教・歴史から、日本人の性と結婚、ブライダル業界の戦略まで、ウエディング・チャペルを徹底的に考察。メイド・イン・ジャパンの愛の聖地。信者なきウエディング・チャペルから現代日本のファンタジーを明らかにする建築文化論。
目次
第1章 結婚式教会とは何か(先駆けはアメリカのウエディング・チャペル;女性とメディアのための建築 ほか)
第2章 祝祭のかたち―様式と比較(西洋の建築様式について;にっぽんのゴシックと古典主義 ほか)
第3章 いざ、「聖地巡礼」(名古屋の結婚式教会めぐり;東京で増える教会のようなもの ほか)
第4章 建築家と教会(城館と教会のキッチュ;日本における教会の受容 ほか)
第5章 起源から現在へ―結婚式の歴史と空間(軽井沢という聖地;長崎と単塔式教会 ほか)
著者等紹介
五十嵐太郎[イガラシタロウ]
建築史・建築批評家。1967年パリ生まれ。1990年、東京大学工学部建築学科卒業。1992年、東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。東北大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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