出版社内容情報
カルマパ17世の国外脱出で一躍世界中の注目を浴びた「転生ラマ活仏制度」。日本人には馴染みのないユニークな社会制度を貴重な図版を多用して,そのルーツから易しく解説。
内容説明
14歳の活仏カルマパ17世の出国で一躍世界中の注目を浴びることになった「転生ラマ活仏制度」のすべてがわかる!日本人には馴染みのないこのユニークな制度をそのルーツからやさしく説き起こした、わが国初の書。
目次
第1章 プロローグ
第2章 古代帝国の栄光
第3章 仏教の復興と転生ラマの誕生
第4章 ダライラマ政権の成立
第5章 チベット動乱と転生ラマ
第6章 チベットの現在と未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
13
チベット仏教やチベット仏教美術を研究している田中先生によるチベット文化論。活仏を科学的に現代の価値観で合理的に説明してあるし、ダライ・ラマを信仰しているという立場から一線を画して、客観的に宗教的政治的歴史的にチベット問題を説明しているので、チベット仏教の理解に欠かせない。さすが東大さんの書いた本。2018/11/27
非実在の構想
4
仏教はチベットにおいて低い農業生産力を補う産業であった。チベット仏教史を下部構造から冷静に読みといており、他に何点も深くうなずくところがあった。2019/11/04
yori
1
★★★☆☆ 思いの外難しい内容で付いて行けず、、、もっとミーハー的興味だったなぁ(恥)2011/12/26
はるゆき
0
メモしながら読んだので、読了まで4時間程かかった。ダライ・ラマ14世が有名なのはもちろん、もしかすると中国とのパンチェン・ラマ騒動をご存知の方も多いかもしれない。2013/02/25
obst
0
レポート用。転生ラマと活仏って凄い!日本では考えられない。2013/01/02