内容説明
憂いに満ちた神秘の国チベット。その激動の歴史を振り返る。秘められた宗教性と絡まる因果。近現代の混乱の根源は一体何か。ダライ・ラマが亡命にいたる経緯とは。参考資料・文献が充実した待望の決定版。
目次
第1部 人の国、神の国(「世界の屋根」;チベット帝国の誕生と崩壊(七‐九世紀) ほか)
第2部 ダライ・ラマの時代(十五‐十九世紀)(戦争、仏教、ダライ・ラマ;中国の宗主権 ほか)
第3部 ダライ・ラマ十三世(一八七六‐一九三三)の治世(「世界の屋根」への競争(一八七六‐一九〇六)
「龍」中国(一九〇五‐一一) ほか)
第4部 現代チベット(黄昏(一九三四‐五九)
亡命チベット、中国チベット)
エピローグ―鎮魂の歌か希望の歌か(人口の増加と減少;宗教 ほか)
著者等紹介
デエ,ロラン[デエ,ロラン][Deshayes,Laurent]
1959年生まれ。戦略地政学・国際関係論専攻、現代史学博士(ナント大学)
今枝由郎[イマエダヨシロウ]
1947年愛知県生まれ。大谷大学文学部卒業。パリ第7大学国家文学博士号取得。1974年からフランス国立科学研究センター(CNRS)に勤務。研究ディレクター。1981年~1990年ブータン国立図書館顧問としてブータンに赴任。現在、フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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