出版社内容情報
新劇,アングラ,小劇場と通過しつつすべからく「メロドラマ」の症状を呈するのはなぜか。「私演劇」という仮説から演劇史を捉え直し,「絶対演劇」派に空間の内破を予感。
【目次】
「80年代」から「90年代」へ―序のかえて
第1章<絶対演劇>をめぐって
1 <いま・ここ>に降り立つ
2 絶対・演劇・批判
断章 さまざまな演劇の旗手たち
1 海上宏美=オスト・オルガンの「悪意」について
2 宮城聡のみすぼらしさについて
3 野田秀樹に「性」はあるか?
第2章 <私演劇>批判(1)
1 鈴木忠志の方へ
2 野田秀樹、あるいはメロドラマの逆襲
断章 演劇批評の現在
1 劇評をめぐって
2 演劇批評の現在
第3章 <私演劇>批判(2)
1 平田オリザはリアリズムか?
2 デイヴィット・ルヴォーとは何か?
断章 未来演劇へ
1 演劇の未来、未来の演劇
2 形而上学の演劇へ
第4章 歴史の中の現代演劇
1 寺山修二の墓
2 新劇とアングラのあいだ
第5章 90年代演劇へ
1 身体・歴史・演劇
2 <私演劇>と訣別するために
あとがき
内容説明
近代的「主体」なき日本の演劇的表象。新劇、アングラ、小劇場と通過しつつすべからく「メロドラマ」の症状を呈するのはなぜか。「私演劇」という仮説から演劇史を捉え直し「絶対演劇」派に空間の内破を予感する。
目次
「絶対演劇」をめぐって
さまざまな演劇の旗手たち
「私演劇」批判
演劇批評の現在
未来の演劇へ
歴史の中の現代演劇
九十年代演劇へ