出版社内容情報
ここでも人が生きている! 外科医がみた戦場の真実
アフガニスタン、ボスニア、クルディスタン、ルワンダなど、世界中の紛争地域で医療活動をしてきた外科医による日記風エッセイ。過酷な野戦病院の現実、地雷や爆撃などで傷を負った患者たちとのふれあい、さまざまなジレンマに悩む医師の心境が率直に綴られ、そこに生きる人々の声がじかに聞こえてくるようで、読む者の心を揺さぶらずにはおかない一冊である。
紹介記事
BAZAAR3月号「黙って苦しみに耐えている人々から『目をそらさないで』という熱い思いが伝わってくる。」
東京新聞1/26「本書を読むと、このような武器を製造する人間に絶望する。」
内容説明
「ちょうちょ地雷」とは上空からヒラヒラと舞い降りてくる小さな対人地雷。こどもたちをターゲットにしているといわれ、めずらしがって手にとって遊んでいるうちに爆発、手首から先が切断されたり両目の視力を失ってしまうケースが多い…医師が世界中の戦場でみた、人間の真実。
目次
ちょうちょ地雷―「緑色のオウム」
逃げまどう観客
絵はがきの祈り
夜な夜なピンク・ウォードで
ブーゲンビリアの花の街
親子のきずな
妄想の香り
バザールの魔法
冬のコレラ
カブールの赤い空〔ほか〕
著者等紹介
ストラダ,ジーノ[ストラダ,ジーノ][Strada,Gino]
戦場外科医。地雷や戦争による負傷者の治療とリハビリを行う非政府人道組織「エマージェンシー」(本部ミラノ)の創設者の一人。長年にわたり、アフガニスタン、ペルー、ボスニア、ジブチ、ソマリア、エチオピア、イラク領クルディスタン、カンボジア、ルワンダなどの紛争地域で医療活動にたずさわってきた。『ちょうちょ地雷―ある戦場外科医の回想』で1999年ヴィアレッジョ・ヴェルシリア国際賞受賞
荒瀬ゆみこ[アラセユミコ]
大阪外国語大学イタリア語学科卒業。雑誌、書籍編集者を経て翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。