家族、積みすぎた方舟―ポスト平等主義のフェミニズム法理論

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  • サイズ B6判/ページ数 306,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784313861053
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0036

内容説明

「法的制度としての婚姻を廃止せよ」。「性の絆」から「ケアの絆」へ、新しい家族の定義が、いま生まれる。

目次

問題としての家族
第1部 概念と構築物(法、イデオロギー、フェミニズム法理論の視角―想像力の限界;文脈における性差―フェミニズム法理論とジェンダー化された生活)
第2部 中性化された母親(中性化された母親;逸脱した母親)
第3部 性的家族(性的家族;プライバシーの限界―公的家族)
第4部 新たな悲劇とユートピア的ビジョン(新たな悲劇;新たな展望を求めて―家族法を見なおす)

著者等紹介

ファインマン,マーサ・アルバートソン[ファインマン,マーサアルバートソン][Fineman,Martha Albertson]
コーネル大学法学部教授。テンプル大学卒業後シカゴ大学で法学博士号を取得、ウィスコンシン大学とコロンビア大学で教えたのち、99年からコーネル大学へ移った。研究テーマは、「親密性の法的規制」

上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年富山県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門はジェンダー・セクシュアリティ研究

速水葉子[ハヤミヨウコ]
フリーランス翻訳家。1956年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒業。翻訳家ネットワークスカイハイ共同主催。専門分野は美術、建築、女性学、障害者福祉

穐田信子[アキタノブコ]
1956年愛知県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。公立高校教員、専業主婦をへて、現在フリーランスの通訳・翻訳業。大学婦人協会会員、AFS21期生
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感想・レビュー

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ヒナコ

6
性的に結びついた異性愛者の二人と、その血を受け継ぐ子ども。こうした核家族がケアの単位であることが、多くの問題を生じさせている。 そうした問題が顕著現れるのは、シングルマザーとその子どもの家庭である。核家族が規範化されることで、シングルマザーは「福祉にたかる怠け者」とスティグマ化され、懲罰的な税制や給付の対象になってしまう。また、シングルマザーを再び核家族の中に包摂することが、母親と子どもの利益になると行政も判断し、彼女は子どもの父親と再家族化させることを強制されてしまう。→2021/01/21

skr-shower

1
興味のある部分と解説を読む。力を持っている”男”が優位である限り、力を蓄えられる状況さえない”女でしかも母”は搾取されながらケアも担当。苦しい状況は変わるのか。2022/07/20

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