内容説明
荘厳・華麗・悲惨・無意味…あらゆる死がここにある！十五歳から五十五歳までの様々な死に方。
目次
十代で死んだ人々（八百屋お七；大石主税 ほか）
二十代で死んだ人々（田中新兵衛；楠本正行 ほか）
三十歳で死んだ人々（木曾義仲；源義経 ほか）
三十一歳で死んだ人々（ネロ；源為朝 ほか）
三十二歳で死んだ人々（キリスト；坂本竜馬 ほか）
三十三歳で死んだ人々（アレキサンダー大王；北条時宗 ほか）
三十四歳で死んだ人々（浅野内匠頭長矩；近藤勇 ほか）
三十五歳で死んだ人々（モーツァルト；ダントン ほか）
三十六歳で死んだ人々（お市の方；石川五右衛門 ほか）
三十七歳で死んだ人々（楊貴妃；俊寛 ほか）〔ほか〕
著者等紹介
山田風太郎［ヤマダフウタロウ］
１９２２年、兵庫県生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
53
【再読】ノンジャンルで人の死に様を年齢順に紹介する本。1巻は15歳から55歳まで。自分の今の年齢に亡くなった人物に思いを馳せる人も多いだろう。今回の自分の年齢である48歳で亡くなった人物は、聖徳太子や織田信長、淀君、大久保利通と歴史的な大物が多かった。2023/10/28
James Hayashi
30
紳士・淑女録であるが、これらの人の臨終を集め書き表したモノ。10代で死んだ人から55歳で亡くなった人まで網羅。大半が記憶にある名前だが、その人の晩年は不明である。華々しい人生で知られる人も死を受けいらざるを得ない。死を準備していた人間は、人生を全うできるのでは？などと思った。阿部定の相手、甘粕正彦、梅川昭美、小原保、永野一男、ゴッホ、植村直己など特に考えさせられた。2020/02/13
姉勤
30
古今東西、著名人の今際の際の人間模様。八百屋お七の15歳を筆頭に、十代から二十代、30歳から31,32と一つづつ齢を加え、55歳に没した、文人、画家、アスリート、音楽家、軍人、政治家、芸能人、活動家、神の子、凶悪犯罪者の、病死、頓死、刑死、事故死、自死、暗殺、自然死の有様を、長く短く。やはり目次に己の現在の齢を目を追い、タメ年の彼らの死に様と生き様を想う。意外に若く、以外と永く。偉人に相応しい死というものもなく、罪人に相応しい苦もなし。唯々、メメントモリ。2015/07/31
pirokichi
25
全3巻中第1巻の本書は享年15歳から55歳迄の古今東西の著名人324名の様々な死が綴られている。知らない人も多かったが八百屋お七(15歳）から大川橋蔵（55歳）まで引きつけられきっちり順番に読んだ。病気では肺病が多く現代との違いを感じるが、戦死は今やまた増えつつあり、絶対にあってはならぬと思わされた。一人の人間の死にはたくさんの人の思いがある。私より若い324名の死にはどれくらいの想いが詰まっているかと思うとくらくらした。更に名もなき人たちの死、身近な死にも思いが及び、生きている間は生きよう、と思った。2022/05/23
ツキノ
24
1986年9月発行の単行本が2001年3月文庫本に。図書館の利用者さん返却本。向田邦子が掲載されているので借りてきた。1929-1981 五十二歳で死んだ人の章に掲載。実際は誕生日前なので五十一歳だった。ジョン・レノン 四十歳。円谷幸吉、夏目雅子 二十七歳。文章の長さはそれぞれちがう。2021/09/26
