内容説明
「ここより他に、行きたいところなんてないよ」チベット人の少年の言葉に、著者の心は重なっていく。
目次
始まりは…
雲南からラサへ
五度目は一日一巡り
死にぞこないのドルマちゃん
聖山、午年巡礼行
二〇〇三年
茶馬古道
観音像を携えて
著者等紹介
渡辺一枝[ワタナベイチエ]
1945年、ハルビン生まれ。1987年春までの18年間、東京近郊の保育園に保母として勤務。現在は作家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュースの素
1
いくらチベットに憧れているとしても一枝さんは凄い。 あんなに体調を悪くしても何度もラサやカイラスに通う。そしてどんどんチベットの友人を増やして行く。 強い人だなぁとただ感心する。私も中国やチベット地域は好きなのだがここまでは…。2021/11/15
yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
1
椎名誠さんの奥様渡辺一枝さんのチベット紀行記。子供の頃からチベットに行きたかったという一枝さん。前作「チベットを馬で行く」では本当に馬でチベットを一周されたわけですが、本当は手に汗握るような冒険譚のはずなのに朴訥とした語り口で、長年の憧れの国を巡る様子が語られました。それからも何度もチベットを訪ねた一枝さん。高山病になったり、怪我をしたりと普通の人には苦行とすら思える旅の数々、でもそれも含めてチベットが大好きで仕方ない事が伝わってくるような文章でした。2011/12/31
ちゃんお兄
1
何度もチベット入りをしている人の、チベット巡礼記です。チベットに行く前、チベットへのお供には、ぜひおすすめします。2011/05/22
犬
1
つれづれなるままに、旅の記録。女性らしい散逸した文章も、エッセイの醍醐味。2009/10/01
なにょう
0
本当にお百度まいりしてしまいそうだよなあ。本当にすごい。日本の電車の中で読んでたんだけど、だんだんチベットにいる気分になった、というのは大げさだけど、ちょっと、冒険の気分、わくわくする感じが味わえた。良かった。2014/08/18