内容説明
アメリカ・インディアンの自然観から学ぶ、賢く生きるための知恵。美しい言葉で綴られた魂の贈り物。
著者等紹介
パディラ,スタン[パディラ,スタン][Padilla,Stan]
ネイティブ・アメリカン出身のアーティストであり教育者。これまでネイティブ・アメリカンの若者の教育に深く関与してきた。公民権運動や、人権問題活動家としても積極的に行動している。北カリフォルニアのシエラネバダ山脈の山麓に自分のスタジオを持ち、家族で暮らす。編集者であり、イラストレーター
北山耕平[キタヤマコウヘイ]
神奈川県生まれ。作家、翻訳家、編集者。大学在学中から雑誌の編集に携わる。76年より4年間をアメリカで過ごし、ネイティブ・アメリカンのメディスンマンとの出会いをきっかけに、彼らの精神や暮らしぶりや物語を日本の次の世代に伝え、日本列島のネイティブ・スピリットの根っ子を探るワークを開始
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
5
交感。これは自然との、だけではなく、読書でもそうだろう。多くアーティストは交感の感性を磨くことにおいて、その他のひとたちと違っている。交感能力は超脱のニュアンスを含む。それは正しい。交感へのヒントは自然と能動的に長らく付き合ってきたひとびとから学べる。耳をすませば、息が聞こえる。それは自分のなかから吹きつづく風。これもまた自然のたまもの。こういう気づきを蔑ろにすべきではないよ。2018/08/27
テツ
4
僕がネイティブアメリカンの文化や世界観が好きなことを知っている友達から頂いた。全てのホモサピエンスが、そして自分自身が生命の大きなサイクルに組み込まれていると実感しそれを信じていられるのなら、人間が感じるある種の孤独感なんてどこかに吹き飛んでしまうんじゃないだろうか。生命の円環から抜け出て食物連鎖から降りてしまった人間は自ら進んで孤立していったんだろうなという気がする。だからといって太古の生活に今更戻れるわけではなく、先人の言葉を読み耽るほんの少しの時間だけ、地球と深く繋がれたような錯覚に陥れる。2015/08/27
soto
2
以前読みたいと思っていた本、レストランに置いてあって手に取った。英語を学んだネイティブアメリカンが残したことばのようで、大切なことがこのように本の形になっているのは非常に貴重だと思う。ことばにされて流布している情報は非常に偏っていて、バランスを取るために必要なことは、ほんの少ししか発信されていないように最近感じている。2014/08/24
ぽぽ
1
20代の頃、読んでいた本。思い出して読んでみた。そのころは、ネイティブアメリカンやイヌイットの暮らしが好きで憧れていた。20代のころ読んで感じていたものがよみがえってきた。すっかり忘れて疲弊していた。今、思い出せてよかった。最近、自分が見えてきた、暗闇から雲までようやく出てこれて、あとは光までもう少し、というところまで来たような気がする。また、立ち上がれる!というところまでやっとたどりつけた。長かったが自分に力がついた、静かにどっしりと生きたいと思う。2013/12/17
mtzoe
0
世界中の子供に、大人に、老若男女へ。全てが共感する時、それは世界が変わる時。2011/01/14