内容説明
焼跡にはじまる青春の喪失と解放の記憶。戦後を放浪しつづける著者が、戦争の悲惨な極限に生まれえた非現実の愛とその終りを“8月15日”に集約して描く万人のための、鎮魂の童話集。
著者等紹介
野坂昭如[ノサカアキユキ]
昭和5(1930)年、神奈川県鎌倉に生まれ、養子にゆき神戸に育つ。戦災にあい、のち、実家に引き取られる。旧制新潟高校から早稲田大学仏文科に進むが、昭和32年中退。CM作詞家を経て、『エロ事師たち』で作家となる。昭和43年『アメリカひじき・火垂るの墓』で直木賞を受賞。平成9年『同心円』で吉川英治文学賞を、同14年『文壇』で泉鏡花賞を受賞
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