中公文庫<br> チベットわが祖国―ダライ・ラマ自叙伝 (改版)

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中公文庫
チベットわが祖国―ダライ・ラマ自叙伝 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122039384
  • NDC分類 180.9
  • Cコード C1123

内容説明

化身転生者としてチベットの宗教界・政治界の最高責任者となった十四世ダライ・ラマ。中国の度重なる弾圧、インド亡命という苛酷な運命に抗し、釈尊に発する非暴力によって祖国の解放と平和を希求する感動の自伝。

目次

農夫の息子
悟りを求めて
心の平和
隣人・中国
侵略
共産中国との出会い
弾圧のもとで
インド巡礼の旅
決起
ラサの危機
脱出
亡命、海外流浪へ
現在と将来

著者等紹介

ダライ・ラマ[ダライラマ][H.H.The Dalai Lama]
1935―。チベット東北部タクツェルに生まれる。13世ダライ・ラマの化身として迎えられ、40年、第14世に即位。50年、中国の東チベット侵入に際し、亜東に身を移す。翌年、チベットの平和解放に関する17条協定調印。ラサに帰還後の59年、チベットで全国的な反乱、それに対する中国の弾圧によってインドに亡命。非暴力による祖国の解放運動に携わったことが認められ、89年ノーベル平和賞受賞。これまでに8度訪日

木村肥佐生[キムラヒサオ]
1922‐89。興亜院モンゴル語研修生。大東亜省内蒙古大使館調査課勤務。中国辺境、チベット方面の調査に赴く。亜細亜大学アジア研究所教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Willie the Wildcat

23
転生者。運命、宿命。時勢に国も人も翻弄。他国政略、国際情勢の気紛れ。国際法の精神を問う。制度の確立は始まりであり、認知度向上と適切な活用が目的。国連然り・・・。巻末の『17カ条協定』の妥当性。民族、宗教と国の成り立ち。欲、偏見、差別の根底は恐れ。恐れは暴力に繋がり、暴力が暴力を生む。負の連鎖を止める術は非暴力だけなのか・・・。犠牲の上に成り立つものの意味、価値は何か。本著執筆から20年以上が経ち、現状はいかに・・・。不条理を感じざるを得ない。2013/07/23

zoros

6
ダライラマ認定までの幼い記憶から、インド亡命政府樹立までの話。侵攻前の閉ざされたチベットの様子が美しい。 「あらゆる人間の希望は、分析してみれば最後には純粋に心の平和を求めることである。私の希望はチベット人の勇気と、人類が依然として胸に抱いている真実と正義を愛する心にかかっている。そして私の信仰は釈尊の哀れみにかかっている」2022/11/02

Lyijykyyneleet

0
ダライ・ラマ14世の、幸福な少年時代からインドへのエクソダスまでの有名な逸話を綴った自伝。こうしてきちんと彼の話を読んでみると、彼がダライ・ラマに就任する以前からこうなることが決定づけられていたようなものだと良く分かる。彼が政治的には凡庸な人だ、という意見の人もいるそうだけれども、誰がやってもチベットの占領という結果は変わらなかっただろう。チベット問題が少しでも進展するには、今の中国が民主化し、現地のチベット仏教が復興する以外にないと思うが、それもはるか先のことだろうと思うと、暗い気持ちになる。2011/05/29

サアベドラ

0
こちらは25歳のときに口述された伝記だそうです。もう1冊の方が断然有名ですけど。「フリーチベット!」と叫ぶ前に、本人の自伝ぐらいは読んでおきましょう。2009/08/17

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