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出版社内容情報
感化院に入っていた隆太が脱獄してきた。元は戻ってきた隆太と原爆について書かれた小説を本にするがそのことでアメリカ軍政部に連行されてしまう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
108
ミシン購入や原爆小説出版に尽力した矢先、余命4ヶ月の母が退院。引き続き金策の奔走と達成のカタルシス、ユーモアとペーソスの往還で進行。制作の発端となった母の最期は友子の場合と同じく、漫画流にドラマティックな脚色で弔う姿勢が見られる。戦争の惨禍を統括する回想編は物語にひと区切り入れる趣で、小説家の視点は被爆の地獄絵図を、母が語る父との思い出は戦中に反戦論を唱えるリスクと抵抗の必要性を、ゲン視点を補填する鮮やかさで伝える。合間に米軍による連行と拷問を挟むのも印象的で、コント化するセンスはこの作品ならではだろう。2023/08/14
のぶのぶ
17
元の兄の言葉が印象的。「戦争と原爆のけむりがたてば日本人みんなが力を合わせて消していくことじゃ。母さんを永久に戦争と原爆のない墓の中でしずかにねむらせてやることが、母さんの死をむだにしないことじゃ。」この巻は、考えさせられることが多い。レビューでは、書きにくいことも多いので、読んでみて欲しい。母や平山さんの死を乗り越えて、6巻へ。今は、どうなのだろう?今のこと、しっかり見極め、考えていきたい。2016/09/13
てん
10
戦災孤児が集まって暮らす家で「おとうちゃん」としてともに暮らす男性が原爆について書き残す。それを奔走して本にしたゲンたちだが、米軍に拘束されスパイ教育されそうになる。入院していた母は帰宅したが余命4か月。父母の思い出の地である京都に連れて行こうと奔走するゲン。しかし母は京都で亡くなる。本当に、誰もこんな目にあってはいけない。2023/08/16
にゃむこ@読メ11年生
10
巻末にて遂にゲンの母が亡くなる。火葬された母の骨は放射能を浴びていたために殆ど残っておらず、わずかに白い粉の塊があるばかりだった。かなり衝撃的。2013/08/11
むきめい(規制)
6
別れてしまった。。。2018/10/14