中公新書<br> 幕末の薩摩 - 悲劇の改革者、調所笑左衛門

中公新書
幕末の薩摩 - 悲劇の改革者、調所笑左衛門

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  • サイズ 新書判/ページ数 183p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121001016
  • NDC分類 210.58

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

穀雨

6
「幕末の薩摩」とはいうものの、副題の通り調所広郷が主人公なので西郷隆盛も大久保利通も(基本的には)出てこない。いわゆる薩摩藩の天保の改革で実を挙げながら自害に追い込まれた調所に著者は好意的・同情的だが、一方で奄美大島での砂糖生産体制を強化し、島民を塗炭の地獄に陥れたことなども公平に紹介している。しかし、最も印象に残ったのは薩摩藩の財政難で、参勤交代の途中に路銀が尽きてにっちもさっちもいかなくなってしまったこともあったというからすさまじい。2022/05/03

ビリー

1
やっぱり凄い人だ調所笑左衛門(ずしょ しょうざえもん)。島津斉彬よりもずっと凄いと思った。毒にも薬にもならん人より、こうゆう劇薬な人に魅力を感じる。そしてやっぱり不遇すぎる。破産寸前の藩の建て直しに殉じて成功させ、島津斉彬もその恩恵を受けているにも拘らず、策謀によって自殺に追い込まれる(あるいは自殺に見せかけて殺される)悲劇。現代に至るまでその功績よりも悪評が語り継がれている。なんか泣けてくる。善悪ってなんだろうと考える。二元論はよくない。気をつけよう。2014/04/23

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