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夜露死苦現代詩

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784103014317
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

寝たきり老人の独語から暴走族の特攻服、エミネムから相田みつをまで―言葉の直球勝負17本。

目次

痴呆系―あるいは胡桃の城の山頭火
点取占い―あるいはショウユ味のシュールレアリスム
木花開耶姫の末裔たち―あるいは湯に煙るお色気五七五
池袋母子餓死日記―あるいは遺書という暗楽詩
死刑囚の俳句―あるいは塀の中の芭蕉たち
玉置宏の話芸―あるいは分速360字のトーキング・ポエトリー
32種類の『夢は夜ひらく』―あるいは無限連鎖のモノローク
仏恥義理で愛羅武勇―あるいは暴走する刺繍の詩集
最大の印税が最高の賞賛である―あるいはヒップホップする現代詩
あらかじめ答えられたクイズ―あるいは反省と感謝のループ
少年よ、いざつむえ―あるいは輝ける言葉のサラダ
肉筆のアクション・ライティング―あるいはインターネットのエロ事師たち
アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック―あるいは箱の中の見えない詩人たち
人生に必要なことは、みんな湯呑みから教わった―あるいは詠み人知らずの説教詩
ヒトが生んでヒトが驚く―あるいは見世物小屋の口上詩
肉体言語としてのラップ・ミュージック―あるいは渋谷の街の即興歌人

著者等紹介

都築響一[ツズキキョウイチ]
1956年、東京生まれ。「POPEYE」「BRUTUS」両誌の編集を経て、全102巻の現代美術全集「ArT RANDOM」(京都書院)、大竹伸朗作品集「SO」(UCA)など美術、デザイン等の分野で編集・執筆活動を続ける。1993年、東京の居住空間を集めた「TOKYO STYLE」を発表。「珍日本紀行」で第23回木村伊兵衛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

77
『詩は死んでなんかいない、死んでいるのは現代詩業界だ。』リアルを生きる人びとが生んだ心を打つ『詩』を探していく著者。雑誌連載記事をまとめたものらしい。痴呆老人の言葉、点取り占い、餓死した母子の残した日記、死刑囚の俳句、統合失調症患者の書く詩、湯のみの説教詩、相田みつお、などなど。アウトサイダー・アートであり、ベタの極みの数々。個人的に唸ったのは、玉置宏の曲紹介ナレーションは全部自作で同じものがないのだという。また、アダルトサイトの狂った名文句は、まさに『口に出して読みたい日本語』だわ。名著。文庫本あり。2018/10/11

わっぱっぱ

26
【中辛御免】市井に埋もれ溢れている詩情を発見する著者の才覚には目を見張るけれど、文壇や評論家に対して大上段に振りかぶっている点がやや鼻につく。認識のされ方の違いはその言葉(詩)の優劣や評価の妥当性に結びつくものではないと考える。何を詩と思おうと思うまいとそれぞれだし、それぞれ咲くにふさわしい場所があるのだからわざわざ対立させることもないだろうに。とはいえ、紹介されている言葉たちに宿る命は、切実を超えて凄味すら感じられ、思わず手を合わせたくなる。2017/05/15

RYOyan

17
何が芸術で何が芸術でないのか。それと同じように、何が詩で何が詩でないのか・・・。これにちゃんと答えられる人を僕は知らない。街を歩いてると時々ハッとさせられる言葉に出会う。その路上感覚を大切にしたいと思った。2016/02/13

田氏

10
アウトサイダー・アートが注目されて久しく、今もアール・ブリュット美術館は賑わいを見せている。文学にも同じ潮流はあるのだろうか?私は知らない。愚考するに、アウトサイダー"ではない"アートは、おしなべて社会の何らかへの最適化を目指す。人の心を動かすこと、情報の伝達、商業的成功も然り。そういった加工を受けることなく、或いは全く別の方向軸に位相を合わせたことで、却って芸術性を獲得ないし見出される点にアール・ブリュットの神性が潜むのではないか。そう考えると、本書が所々で匂わせた社会的義憤は画竜点睛を欠いたと言える。2017/12/02

loanmeadime

8
章毎に良い印象とそうでない感想を思いました。本書にその言葉は出てこなかったと思いますが、アウトサイダーアートという言葉になじめないので、それを取り上げる姿勢にどことなく不純なものを感じるのは私だけでしょうか?2019/02/15

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