出版社内容情報
シリーズ累計13万部突破!
絶賛続々の王道ファンタジー
☆☆☆
運命の幕が上がる。
たった一曲が世界を変えた。
灯火(はじまり)は、愛を知らない双子だった。
☆☆☆
ルミニエル座の俳優アーロウには双子の兄がいた。
天才として名高い兄・リーアンに、特権階級の演出家から戯曲執筆依頼が届く。
選んだ題材は、隠されたレーエンデの英雄。
彼の真実を知るため、二人は旅に出る。
果てまで延びる鉄道、焼きはらわれた森林、差別に慣れた人々。
母に捨てられた双子が愛を見つけるとき、世界は動く。
内容説明
ルミニエル座の俳優アーロウには双子の兄がいた。天才として名高い兄・リーアンに、特権階級の演出家から戯曲執筆依頼が届く。選んだ題材は、隠されたレーエンデの英雄。彼の真実を知るため、二人は旅に出る。果てまで延びる鉄道、焼きはらわれた森林、差別に慣れた人々。母に捨てられた双子が愛を見つけるとき、世界は動く。
著者等紹介
多崎礼[タサキレイ]
2006年、『煌夜祭』で第2回C★NOVELS大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
244
レーエンデ国物語、シリーズ第三弾です。三部作で完結かと思いきや、全五部作とのことでした。第三部で大分面白くなってきたので、全五部作読みます。第四部は来年の前半でしょうか❓ 「月と太陽」の舞台を観てみたい。 https://leende.kodansha.co.jp/ 2023/11/22
ちょろこ
147
レーエンデ3の一冊。ため息が出た。称賛の。それぐらいとても好きな巻になった。あの苦しみからさらに時が経ち、若き兄弟が新たな歴史を刻んでいくストーリーは自由という言葉が葬り去られた地、上級と下級に区別され生きるレーエンデの民の苦しさに心寄り添わずにはいられないほど。これまでの時間が思い出されるだけに悔しさと怖さが絶え間なく続く。と同時に光を求めて捲るページ。そして全てを見届けた一人の観客という自分がいた。自由への一歩にどれだけの血と熱が注がれるべきなのか。喝采か沈黙か。人の心を動かすのは紛れもなく、人の熱。2024/02/04
yukaring
107
テッサの革命から124年。鉄道や劇場がある町へ都市化したレーエンデ。しかし自由は死んだ。帝国に支配され下級市民として差別される夢も希望もない暗黒の時代。しかしまた革命の火は灯る。今回は芸術を通して命がけでレーエンデの暗闇に希望をもたらしたアーロンとリーアンの双子の物語。2人は隠された英雄テッサの起こした革命について事実を知るために旅に出る。そして一編の戯曲を作り上げる。自由を求め革命を語り継ぐ人々の想いには胸が熱くなる。ユリアやトリスタンに始まったレーエンデの革命の火がいつか実を結ぶことを切に願う。2023/11/28
がらくたどん
64
力のある者がその不都合から無かった事にしたい伝説がある。力のない者が夢に疲れて無かった事にする伝説がある。魔法の森レーエンデに憧れた豪放な勇者とその娘。故郷の森レーエンデが大好きな乙女の勇者とその仲間。改竄され葬られた伝説はそれでも大地に宿り人の心の片隅に記憶の種を落とす。テッサの革命から既に百年以上。迫害が日常となったレーエンデの卑しい芝居小屋に生まれた「語る者」と「演じる者」の双子。伝説の中に普遍の真実があるのなら、それを最高の物語にできたなら、喝采は立場の垣根を崩すかもしれない。さあ、緞帳が上がる!2023/12/27
まあか
54
とても面白くて、夢中で読んだ。すごい勢いで読んだ!今作も盛りだくさんの内容で胸がいっぱい。劇が合間に挟まる構成もいいし、前作の英雄が語り継がれる感じも良し。天才の兄、凡庸な弟の対比。もちろん天才には憧れるけど、文中に凡庸の良さを書いてある部分があって、救われた(私はザ⭐︎凡庸なので、、、)。レーエンデ人がさらに貶められ、差別されているのは辛い。でも、このままでは終わらないよね!続きも楽しみに待ちます😊2023/12/08