出版社内容情報
アメリカ人日本文学作家が、9・11体験の核心から現代世界の変容と危機を鮮烈に描きだす「ノンフィクションを超えたフィクション」。「9・11」に対峙する、新しい文学の誕生!
南の塔が崩壊したあとに、北の塔も、たやすく、流れ落ちた。見ているエドワードの耳に、音が響いた。ちぢにくだけて、broken,broken into thousands of pieces
2001年の夏の終わり、20年来定住している日本から母国アメリカへと旅立った主人公は、同時多発テロ発生により経由地カナダで足留めされる。すべての国境が閉鎖され、アメリカへも日本へも帰ることができない状況の中、砕け散った世界のおぞましくも新しいイメージが襲いかかる……。国境を越えて日本語の可能性を開拓してきた作家が、「9・11」後の世界に提示する傑作小説。
内容説明
2001年の夏の終わり、20年来定住している日本から母国アメリカへと旅立った主人公は、同時多発テロ発生により経由地カナダで足留めされる。すべての国境が閉鎖され、アメリカへも日本へも帰ることができない状況の中、砕け散った世界のおぞましくも新しいイメージが襲いかかる…。国境を越えて日本語の可能性を開拓してきた作家が、「9・11」後の世界に提示する傑作小説。
著者等紹介
リービ英雄[リービヒデオ]
西洋出身者として初めての日本文学作家。1950年米国カリフォルニア州に生まれる。少年時代から台湾、香港などに移住し、十六歳から日本に住む。以降、日米往還を繰り返し、その間プリンストン大学大学院博士課程修了。プリンストン、スタンフォード大学で日本文学教授を務める。東京に在住。82年、「万葉集」の英訳で全米図書賞受賞。92年、小説デビュー作『星条旗の聞こえない部屋』で野間文芸新人賞受賞
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