内容説明
慧海の旅行記は世に驚愕の渦を捲き起こしてきた。当時、厳重な鎖国政策をとる禁断の地への単独潜入。経典の原典を求めて、苛酷なヒマラヤ越えを敢行し、秘密のベールに包まれたチベットの実情を紹介した。砂嵐に耐え、飢えに苦しみ、強盗に遭い、大河で溺れる。本書は、近年発見されたチベット行の日記を全文掲載し、丁寧な注釈と解説を施す。また、姪の追想録も付す。
目次
第1部 河口慧海日記
第2部(日記に基づくヒマラヤ・チベットの旅;河口慧海の人と業績;伯父河口慧海の想い出)
著者等紹介
河口慧海[カワグチエカイ]
1866年大阪堺生まれ。黄檗宗の僧侶。日本チベット学の開祖。その後、在家(ウパーサカ)仏教を興す。1945年没
奥山直司[オクヤマナオジ]
1956年山形県生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。高野山大学教授。専攻は仏教文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。