講談社現代新書<br> 現代建築に関する16章―空間、時間、そして世界

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講談社現代新書
現代建築に関する16章―空間、時間、そして世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061498679
  • NDC分類 523.06
  • Cコード C0252

出版社内容情報

時代と建築家の試みを読み解く斬新な視点を提示

建築があるスケールを超えて巨大化していくと、もはや古い建築のモラルはふっとんでしまう……もちろん、内部と外部を一致させるような近代建築の倫理観もふっとぶ。巨大化すると、外部は制御不能。ファサードという概念が無効になるのです。資本主義のロジックでドライブさせると、建築は巨大な空間を志向し、ひたすら内部に向かう。外観のデザインを整えるというのは、古典的な美学にもとづく建築家の仕事として歴史的につづいていました。しかし、それは巨大資本主義の建築にとって、なんの効力ももたない。……もはやそんなことはどうでもよくなって、別の次元に突入するのです。――<本文より>

第1部 かたちと環境をめぐって
 第1章 形態と機能――装飾された小屋あるいは原っぱ
 第2章 バロック――楕円と装飾
 第3章 斜線とスロープ――運動そしてランドスケープ
 第4章 全体/部分――ブリコラージュとパタン・ランゲージ、伽藍とバザール
 第5章 レム・コールハース――マンハッタニズム、ビッグネス、ジャンク・スペース
第2部 住むこと、そして日本という空間
 第6章 住宅建築――無意識の深層へ
 第7章 身体――柱からモビルスーツへ
 第8章 日本的なるもの――タウト、縄文、弥生
 第9章 戦争の影――廃墟のイメージ、メタボリズムと人工地盤
 第10章 スーパーフラット――差異なき表層の世界
第3部 建築はどこへゆくのか
 第11章 歴史と記憶――モダニズム、リバイバル、保存
 第12章 場所と景観――地域主義、ゲニウス・ロキ、ダーティー・リアリズム
 第13章 ビルディングタイプ――監獄とコンビニ
 第14章 情報――「見えない都市」の交通
 第15章 メディア――雑誌、写真、模型
 第16章 透明性と映像性――モニタとしての建築


五十嵐 太郎[イガラシ タロウ]
著・文・その他

内容説明

時代と建築家の試みを読み解く斬新な視点を提示。

目次

第1部 かたちと環境をめぐって(形態と機能―装飾された小屋あるいは原っぱ;バロック―楕円と装飾;斜線とスロープ―運動そしてランドスケープ ほか)
第2部 住むこと、そして日本という空間(住宅建築―無意識の深層へ;身体―柱からモビルスーツへ;日本的なるもの―タウト、縄文、弥生 ほか)
第3部 建築はどこへゆくのか(歴史と記憶―モダニズム、リバイバル、保存;場所と景観―地域主義、ゲニウス・ロキ、ダーティー・リアリズム;ビルディングタイプ―監獄とコンビニ ほか)

著者等紹介

五十嵐太郎[イガラシタロウ]
1967年フランス・パリ生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学工学系大学院建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。専攻は建築史。東北大学大学院工学研究科・工学部助教授。建築批評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mura_海竜

121
国内外の現代建築に関する概念の系譜。専門家でないと難しい内容もある。歴史家や批評家の目線で建築の通史をまとめたもの。私自身、学生の頃(バブル期)は本書の内容の様なことを新しい希望をもって色々と興味を持って読んだ。実務者となった今はあまり興味が薄くなっています。どうしてこのような建築物がこの思想をもって建てられたのか、知りたい方には良いかな。戦争や映画の話も絡めて語られる。タウトの天皇的/将軍的と伊東忠太の神社的/仏教的の話から縄文的/弥生的のカテゴライズは新しかった。2020/12/06

コットン

60
現代建築のキーワードを元に具体的に話されていて興味深い。バロックのパトロンだったカトリック教会がスペクタクル空間を作りプロテスタントに対抗しようとか、スロープは機械と相性がいいとか、ドリス式は男でイオニア式は女などなどと面白い。2018/03/14

ころこ

40
語り下ろしのため次々にトピックが移り、議論が深まらないのがちょうど良い。多数の利害関係者がいて、長い期間にわたって建物が公衆の面前に露出する建築は、人々の集合的無意識として歴史と思想を語り易い。透明性と共にあるガラスの使用は当然だし、スロープは社会の要請により陸屋根になって水平になった建築物に斜めの線を入れる。普遍的で最も分かり易いのは身体を柱の象徴にすることだろう。レヴィ・ストロース、バシュラール、スローターダイクなどの名前がそれらの思想的背景に登場して、建築と思想の奥行きある双方の理解に役立っている。2022/11/06

おくりゆう

17
16のキーワードから現代建築を論じる本で学術書チックな非常に面白いと思う部分がある反面、頭に入ってこないところも正直ちらほらとありました。 もっと勉強していつか再読したいです。 2018/01/04

zirou1984

16
これは面白かった!「全体と部分」「身体」「日本的なるもの」といった建築を理解するために必要な16の用語についてその概念や思想的背景を掘り下げながら、実際の建築物と関連させることで具体性と結び付く。章によって難度の差はあるもののレム・コールハースの商業施設や渋谷駅前から見るスーパーフラットは馴染み深さもあってとても腑に落ちるし、語りおろしの文は全体として読みやすい。欲を言えば新書サイズが故に写真をあまり載せられないのが悔しいところか。入門書であると同時に何度も立ち返ることのできそうな、新書として優れた一冊。2018/05/14

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