角川選書<br> 江戸人のこころ

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角川選書
江戸人のこころ

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034150
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0321

内容説明

手紙は、他の史料では窺い知ることのできない人々の日常を明らかにし、人々の感情を伝えてくれる貴重な史料。思いやりにあふれた妻への手紙からは夫婦の姿が浮かび上がり、遊女の格調高い恋文からは高い教養と細やかな心配りが伝わってくる。近年発見された天璋院篤姫にかかわる大奥女中の手紙も含め、さまざまな手紙から江戸人のこころを読み解く。

目次

第1章 御殿女中の願い事(親のスネをかじる名主の娘;シングルを決意する;玉の輿にのる;大奥女中と大名家奥女中との交際;天樟院篤姫の好物)
第2章 遊女たちの恋文(英国人に恋し、振られた、遊女のラブレター;吉原・三浦屋の太夫高尾の名恋文)
第3章 江戸の人気作家、滝沢馬琴(校正刷のひどさに怒る;先立つ息子を悲しむ;八犬伝の売れ行きと馬琴の原稿料)
第4章 赤穂義士の思いやり(妻を思いやる大石内蔵助;妻を気づかう神崎与五郎;大高源五の母への遺書;武士の母の「けなげ」な言葉)
第5章 大名の願い、天皇の思い(愛妻家としての島津義弘;馬鹿息子を諭す毛利輝元;父と子の往復書簡、細川忠興と忠利;ローマ法王に接吻する伊達政宗;後水尾天皇のささやかな願い)

著者等紹介

山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院修了。文学博士。東京大学史料編纂所教授。『江戸お留守居役の日記』(講談社学術文庫)で第四十回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

86
面白かったです。女中、遊女、武士、天皇などといった人々の手紙から、江戸時代に生きる人々の心を読もうとするのが興味深いところでした。手紙なので「候」が多用されているので、日本史に慣れていないと分かり難い印象ですが、その中でも様々な感情が読み取れることが楽しいです。まさに「江戸人のこころ」を読んだような気がしました。2016/08/22

アレ

0
島津義弘の妻への手簡が載ってた。2011/10/30

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