岩波新書
幕末の大奥―天璋院と薩摩藩

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  • サイズ 新書判/ページ数 211,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311096
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0221

内容説明

外様大名島津家(薩摩藩)分家の出身であった天璋院(篤姫、一八三五‐八三)がなぜ十三代将軍徳川家定と婚礼を挙げることになったのか。また婚礼の前に近衛家の養女となり、近衛家からの嫁入りという形式をとったのはなぜか。薩摩藩と江戸城大奥の歴史的なつながりを解き明かし、将軍家最後の大奥を取りしきった波乱の生涯をたどる。

目次

序章 天璋院とは
第1章 大奥の世界
第2章 薩摩藩と将軍家
第3章 篤姫から天璋院へ
第4章 天璋院と和宮
終章 江戸開城とその後

著者等紹介

畑尚子[ハタヒサコ]
1961年生まれ。1985年國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻修了。専攻、日本近世史。現在、東京都江戸東京博物館学芸員、國學院大學非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

22
天璋院を中心に、姉小路、和宮などの動向を踏まえた幕末の大奥事情を解説。特に薩摩藩との関係にウェイトが置かれているが、それこそ大奥外交のようなものがあったことがはっきりと見て取れる。歴史学者の手によるため、史料解読も丹念で、詳細な大奥の図もあったりと読み応えもあった。しかし何より素晴らしかったのは、p.110~117の、家定世継問題から安政の大獄までの見事な整理。これほど分かりやすいものはずいぶん幕末の本を読んできたが初めてだ。それこそ高校教科書ではあまりに省かれ訳が分からないが、これを読めば一目瞭然だ。2018/05/12

すきま風

5
興味のある分野なので読みやすい。タイトル通り、天璋院の生まれから、薩摩藩の詳しい説明が盛り込まれていて興味深い。本書では、和宮の話は少なかったが、慶喜の問題に冷静に対処している様が印象的だ。2017/08/08

てり

2
幕末の薩摩藩と大奥の関係に興味を持ち手に取る。大奥初心者の自分にとってはややハードル高かった。なかなか詳細に書かれていて天璋院について詳しく知りたい人にはとてもいいと思う。その反面、網羅的でちょっと読みにくいと感じた。維新後の勝海舟との関係にちょっとほっこりした。2020/08/06

まやま

2
著者と同じく私も宮尾登美子氏の「天璋院篤姫」を愛読してたので、非常に興味深く読みました。 新書のボリュームでは語りきれないエピソードがまだまだあるだろうと思うと、もっと篤姫や徳川の夫人たちを追いかけたくなりました。2017/07/12

和室の猫

1
図説もあるし大奥の事から細かく書いてある。天璋院を知るなら最適な一冊

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