内容説明
仙台城と仙台城下は、政宗の思想が詰まった彼の「作品」である。元仙台市史編さん室長による仙台藩を俯瞰した一冊。
目次
第1章 政宗が目指したもの(仙台城にこめられた政宗の真意;常識はずれの城下町づくり;前代未聞の人事政策 ほか)
第2章 新・政宗論(伊達政宗の領国統治;今に生きる政宗の街づくり;仙台城築城期の様相をめぐって―大橋・大手門・大広間をめぐる諸問題 ほか)
第3章 歴代藩主と仙台藩の政策(歴代藩主人物録;白石城と仙台藩の要害;仙台藩政史の再評価 ほか)
著者等紹介
菅野正道[カンノマサミチ]
仙台市出身。仙台一高、東北大学大学院卒。元仙台市史編さん室長。現在はフリーで郷土の歴史を研究。東北の戦国時代史や仙台藩の歴史に詳しい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yyrn
23
郷土の偉人を知ろうと読んでみた本。地元出版社の本なのであまり知られていないようだが、なかなかよくまとまっていて読みやすかった。「最後の戦国武将」と称されることの多い伊達政宗だが、戦場を駆け回った期間よりも、関ケ原以降の戦のない統治の時代の方が長かったという指摘はなるほどで、広瀬川の河岸段丘上に拠点を構え仙台藩の基盤を固める国づくりに尽力した話はブラタモリを補完してくれて大変面白かった。▼なぜ堀や土塁などで囲む総構を設けなかったのか?なぜ天守を造らず、壮大華麗な御殿を造ったのか?崖上の青葉城と城下を結ぶ⇒2021/07/24