内容説明
本書の案内は論理的な道筋にしたがって進められる。つまり使徒ペテロの墓から始まって、その巨大な保管箱である大聖堂に進み、教皇が教会を導いている宮殿へと昇って行く。そして傑作がある美術館を通って市国‐庭園巡りをし、最後に受け入れと送り出しの場所である広場に出る。こうした場所のつながりに、時間のつながりも加わる。ヴァチカンのグロッタで地下の神秘を発見する夜明けから、聖所での早朝の祈りへ、そして教皇の精力的な活動が展開される朝、芸術が満ちあふれる正午、市国でのゆっくりとした午後、そして最後に広場での郷愁を覚える日没、といった具合である。
目次
概観
ペテロの墓
大聖堂
宮殿
美術館、図書館、古文書館
市国
広場