内容説明
短い小説の醍醐味珠玉の57編!世界初の試み、ツッコミ入り小説。
目次
火星紳士(電気ポット・カー;ダチョウ;ブラザー ほか)
上野家ぱん駄(二〇年目のゆで卵;共存への道;正しい強盗のやりかた ほか)
ちとく(みんなおいでよ!;虹を見てくれ!;メンゴ! ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るすみら
13
タイトルに火星、表紙にUFOという下らなさに引かれて手に取った。火星パンダがUFOに乗って来る文学かと思いきや、全く違う。火星紳士、上野家ぱん駄、ちとく、という三人の人物の短編をそれぞれ集めた本。火星紳士の書く雰囲気は割と好き。小学生男子のメランコリーとバカバカしさが、少し日常から浮き上がった所にスルリと滑り込んだ雰囲気、それが妙に今の私の気分と合った。朱鷺と思われる鳥が、郵便配達人になってやってくる「ニッポニア」が特に好きかなあ。本全体を見ると悪ノリが過ぎるトコもあるかも。完成度は、まだ発展途上かな。2009/07/02
Te Quitor
8
「火星紳士」「上野家ぱん駄」「ちとく」の3名による色々変なお話57編。小説に対するツッコミ入り。個性が散らばっていて統一感は全く無い。変な本だ。面白い話もあれば(略)。もしこれがバイキング料理だったらかなり贅沢だと思う。珠玉というほど優れた料理は無かったなぁ。全体の感想「大変興味深い」。2015/05/19