目次
第1章 先物と通貨(先物市場の神秘;インターバンク通貨市場とは ほか)
第2章 株式トレーダー(マイケル・スタインハルト―特異な洞察力;ウイリアム・オニール―芸術的な銘柄選択 ほか)
第3章 好対照のふたり(ジェームス・B.ロジャース,Jr.―割安を買ってヒステリーを売る;マーク・ワインスタイン―高勝率のトレーダー)
第4章 フロアからの視点(ブライアン・ゲルバー―トレーダーになったブローカー;トム・ボールドウィン―恐れを知らぬピット・トレーダー ほか)
第5章 トレードの心理学(Dr.ヴァン・K.シャープ―トレードの心理学;トレード―私自身の経験)
著者等紹介
シュワッガー,ジャック・D.[シュワッガー,ジャックD.][Schwager,Jack D.]
現在、マサチューセッツ州にあるマーケット・ウィザーズ・ファンドとLLCの代表を務める。セミナーでの講演も精力的にこなしている
横山直樹[ヨコヤマナオキ]
日興証券常務取締役を経て、日興信託銀行社長。イー・ボンド証券社長。現在、あおぞらアセット・マネジメント取締役社長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
36
トレーダーがよく犯す過ちは、トレーディングの意思決定が正しかったのか間違っていたのかを結果に基づいて判断することである。表と裏が出る確率が等しいのコイン投げに対し、報酬が二対一で有利な賭けをしたとしよう。どちらかに賭けて負けた場合、その賭けには負けたことになるが、それでもそれは依然として正しい賭けである。なぜなら、同じ意思決定を繰り返せば、ゆくゆくは利益につながるからである。 負けトレードになってもそれは正しいトレーディングの意思決定である可能性がある。利益の出る戦略に従って負けた場合は良いトレードだ。2020/07/19
Bashlier
18
5/5 金融市場に携わろうとする方、または携わっておられる方にはご一読頂きたい。高いリターンを上げている投資家の息遣いが透けて見える作品であり、読了後には自身が市場に何を問うていくのか指針を持つことができよう。シリーズを読破したが、まずは本書からスタートすることを推奨する。株式・債券・オプションなどあらゆる資産をカバーしているためである。市場外の方々にとっては”ファンドマネージャーとは何か?”が、市場の中におられるかたには、”ここで何をするのか”考えられる一冊となろう。2016/02/28
やてつ
17
トレードについての密度が濃い内容で読み終えるのに2週間以上かかりました。成功しているトレーダーの共通点は各自の損切りルールを徹底して実行していること。非常に参考になりました。相場に対しては傲慢にならぬよう気を引き締めて向き合いたいと思います。2013/09/27
masabi
16
【概要】トップトレーダーに対するインタビュー集。【感想】成功者のインタビューを通じて成功の秘訣を探ろうというもの。投資手法は様々だが、要約すれば各々にあった投資哲学を確立し、逸脱せずに忠実であることに収斂する。投資の善悪と損得は別で自分の原則に忠実でも損失になることがあるというのは目から鱗だった。形を変えこそすれ一回の損失で資産を飛ばさないようにコントロールすることが成功の前提条件となっている。一方で少額資産で始めた状態で厳密にコントロールすると身動きできなくなる矛盾もある。2018/12/29
yuu@mayu
15
『☆☆☆☆.5』ファンダかテクニカルかはさておき、この世界で名著と呼ばれるものの本質は同じ。エッジに賭けて違ったら切る、これだけ。言葉にすると簡単だけど、メンタルとかいう厄介なものが絡むと途端に難解になる。まあ、そこをなんとか退けて「勝ちトレーダー」ですけど何か?って言いたいよねぇ(笑)2016/07/12