感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅独歩
1
愛知県豊橋市の伝承の中から「怪」をふくむものを百話選び、挿絵をつけてまとめた一冊。たいへんな労作である。著者自らがことわっているように、それらを「妖怪」として定義することには異論があるかもしれない。しかし、この土地の歴史・記憶を語り継ぐという意義は十分あるし、なにより三河弁で自己紹介するというスタイルはユーモラスで判りやすい。これから伝承の担い手になるであろう子供にも、もう一度掘り返してみようという大人にも、良きテキストとなるに違いない。2014/02/24
shore
0
豊橋に旅行した時に買った本。いろんな妖怪事典があるけれど、妖怪が自己紹介する形式というのは珍しい。ユーモラスな語り口で親しみやすい良本だが、背筋の凍るような怖い話もユーモラスに描かれてしまっているのが弊害といえば弊害かもしれない。2019/05/11