運動の神経科学―基礎から応用まで

運動の神経科学―基礎から応用まで

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  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784931411180
  • NDC分類 491.37
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 この十年間における脳・神経科学研究の展開には目を見張るものがあり,わが国においても,国家的な大型戦略研究計画として「脳科学の時代」がはじまり,生理・生化学のみならず,分子生物学,数理科学,ロボット工学まで含んだ学際的な研究として推進されている.■そのような状況のなかで,本書は運動と脳の関係についての入門書として位置づけられる.■第1章では,運動が発現される基礎的なメカニズムについてまとめ,第2章では,この運動の認知過程における脳での情報処理のメカニズムについてまとめた.■反復練習によってなしえた円滑・精緻な動きは脳で学習され,記憶されている.そのニューロンレベル・分子レベルにおける基礎的なメカニズムはこの10年でかなり明らかになってきており,第3章ではこれらの成果についてまとめた.■第4章では,リハビリテーション・老人医療・ロボット工学・教育への研究成果の応用とその貢献例を紹介した.これらの周辺分野における研究の進展も脳・神経科学の研究に新たなブレークスルーを与えうると予想されるので,今後,より緊密な双方向での協力が望まれる.    

《目次》
主要目次第 I 章 運動発現の脳内機構1.脊髄/2.脳幹/3.小脳/4.大脳基底核/5.大脳皮質運動関連領野第II章 運動認知における感覚情報処理1.視覚による運動の認知/2.前庭感覚による運動の認知/3.体性感覚による運動の認知と制御/4.筋固有受容器による運動の知覚と反射第III章 運動の適応制御・学習とシナプス可塑性1.大脳皮質運動野のシナプス可塑性/2.小脳のシナプス可塑性/3.無脊椎動物アメフラシのシナプス可塑性/4.シナプス可塑性の数理モデル/5.運動の適応制御の数理的・工学的理解/6.発育発達と運動の制御第IV章 関連諸科学への応用・貢献1.神経移植による運動機能の再建/2.リハビリテーションによる運動機能回復/3.老人医療への貢献/4.ロボット工学への応用/5.体育・スポーツ科学への応用

内容説明

本書では、運動が発現される基礎的なメカニズム、運動の認知過程における脳での情報処理のメカニズム、ニューロンレベル・分子レベルにおける基礎的なメカニズムについてまとめ、リハビリテーション・老人医療・ロボット工学・教育への研究成果の応用とその貢献例を紹介している。

目次

第1章 運動発現の脳内機構(脊髄;脳幹 ほか)
第2章 運動認知における感覚情報処理(視覚による運動の認知;前庭感覚による運動の認知 ほか)
第3章 運動の適応制御・学習とシナプス可塑性(大脳皮質運動野のシナプス可塑性;小脳のシナプス可塑性 ほか)
第4章 関連諸科学への応用・貢献(神経移植による運動機能の再建;リハビリテーションによる運動機能回復 ほか)

著者等紹介

西野仁雄[ニシノヒトオ]
名古屋市立大学教授

柳原大[ヤナギハラダイ]
豊橋技術科学大学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。