カサンドラの城

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カサンドラの城

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  • サイズ B6判/ページ数 557p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784931284937
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

父は作家、継母は画のモデル。17歳の少女カサンドラは、個性的な家族とイギリスの古城で暮らす。決して便利とはいえない生活を豊かな想像力で楽しむ彼女と、心底いやになっている姉ローズの前に、突然二人のハンサムなアメリカ人青年があらわれた。何かがはじまる予感。

著者等紹介

スミス,ドディー[スミス,ドディー][Smith,Dodie]
1896‐1990。イギリスのランカシャー生まれ。本名ドロシー・グラディス・スミス。劇作家として活躍した後、1938年アメリカに渡る。滞在中にハリウッド映画の脚本や小説を手がける

石田英子[イシダヒデコ]
1949年生まれ。お茶の水女子大学史学科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

240
著者は、ディズニー映画『101』『102』の原作者。ちなみに吹き替えでクルエラ役の山田邦子さんが印象的だった。閑話休題―― 舞台は少なくても1940年代以前のイギリス。元作家(デビュー作以来次作が書けないでいる)父と元モデルの継母を持ち、2歳年上お姉を持つ17歳の女の子カサンドラ。父親の収入は1作目の印税のみで、今では殆ど無いに等しい状況で極貧生活。けれども老オーナーの好意で中世イングランドの古城に住んでいる。お城生活と聞くと優雅に聞こえるけれど、雨漏りはするし電気もきてない、部屋は隙間風が吹きすさぶ。2019/01/24

遥かなる想い

190
17歳の少女カサンドラが語る メルヘンティックな恋の物語である。 1930年代のイギリスの古いお城を舞台に 展開される恋のお話は 微笑ましい… 恋する乙女の視点が読んでいて 懐かしい… 今の時代には 穏やかすぎる、そんな印象の 物語だった。2017/11/19

ケイ

131
貧乏なのにお城に住む女の子の話。全然共感できず、読んでる間も、ないない、これはないと思うことの連続。訳文も合わず。〈カマトト〉なんてあり得ないと…。しかし、読んだ方の高評価に、夢見る少女の物語もシンデレラもダメだったし、今も昔もディズニー映画は観てられないのだと、自分の夢見れなさを少し残念に思った。「赤毛のアン」もダメだったものなあ…。2017/03/21

まふ

130
17歳の少女カサンドラの恋と家族愛の話。廃墟のような城を40年契約で借りて住む単発ベストセラー作家の貧乏一家の近傍に富裕アメリカ人青年兄弟が引っ越してきて、家族ぐるみで交流するうちに長男サイモンと長女ローズに恋が芽生えて婚約するが、なぜかうまくいかず破談となる。次女であるカサンドラが次作を書けない作家の父に何とか書かせるべく細工をするが…。物語の進め方がなかなかうまく、飽きずに読ませて最後の解決場面へとつながってゆく。「オトメ」の好きそうな物語であった。G511/1000。2024/05/15

NAO

79
夢見がちな少女カサンドラと、裕福な生活に憧れている美しい姉ローズ。二人にとって、目の前に現れた若く金持ちのアメリカの青年たちは、今の生活を変えてくれるに違いない白馬の騎士にみえる。そんな兄弟姉妹が織りなす恋愛劇が、コミカルに描かれている。とはいえ、それほど奇抜な話でもなく、貧しい姉妹と裕福な兄弟のよくある恋愛ドタバタ劇で、新鮮さは感じられなかった。2019/10/11

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