目次
第1部 人間行動科学の可能性
第2部 行動の分析
第3部 全体としての個人
第4部 集団における人間行動
第5部 コントロール機関
第6部 人間行動のコントロール
著者等紹介
スキナー,B.F.[スキナー,B.F.][Skinner,Burrhus F.]
ハーバード大学
河合伊六[カワイイロク]
文学博士、広島大学名誉教授、日本大学大学院非常勤講師
長谷川芳典[ハセガワヨシノリ]
文学博士、岡山大学文学部教授
高山巌[タカヤマイワオ]
医学博士、九州保健福祉大学社会福祉学部教授
藤田継道[フジタツグミチ]
教育学修士、兵庫教育大学学校教育学部教授
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感想・レビュー
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たかね@心理学
4
とても面白かった。○○は行動の原因ではない、とことごとく批判し、あらゆる説明を切り捨てていく雄弁さに胸が踊る。効果や理論が複数ある場合には項目を分けて書かれており、受け取りやすい。フロイトの理論を行動で解釈し解説している箇所はとても印象的に映った。図も表も何もなく文章だけが続くため、(一応は概説されているが)スキナーの理論をこの書で学ぶのは少し難しいように思う(分かりやすい書が他にいくつも存在する)。そして、理論を一通り学んだ人においては、さらに深く確実なものとして正しく成長できる一冊。2015/02/15
Baron
2
行動分析学の第一人者である、B・F・スキナーによる著作。 端的に言えば、我々が日々何気なく取っている行動、習慣、ひいては「性格」までも、この行動分析学で説明できる。 全ての行動には「正の強化」と「負の強化」が隠れており、そこから報酬を得られるかどうかで我々の生活パターンは決まっている。 我々は、ほとんど無意識に「あれはやりたい」「これはやりたくない」と判断して日々生活しているわけだが、それを認識、コントロールできたらどうなるか?というのも、本書の重要なテーマである。2015/04/09
くりすたん
0
心理学の概論程度にしか学習の知識がないぼくが読むにはなかなか難しくて理解が抜け落ちてるように思う。ただ主張は一貫していて内的で、物理的生理的な単位で計れないものを分析から排除していくことだとある。そのようなものをいかに取り除いて行動科学を進歩させていくかということを説明している1冊。幅広く語られているから行動分析の様々な応用の方法も学べると思う。2016/03/15